おおぐま座の銀河M109
おおぐま座のM109は、フランスの天文学者シャルル・メシエによるメシエ・カタログの109番にリストアップされた天体だが、実際にはメシエは詳しい場所を記しておらず、後になってから収録された。現在、M109とされているのはこの写真の上の方にある棒渦巻銀河NGC3992だ。下の方にあるNGC3953も棒渦巻銀河で、これもM109の候補となった。今なら写真撮影によって見分けることは簡単だが、メシエ(1730-1817)の時代はカメラもなかったので、カタログ作成も大変だったろう。銀河系からの距離はいくつか推定値があるが、実は宇宙の中で距離を測るというのは非常に難しい。遠くの銀河の場合、ときどき現れる超新星をもとに推定する。ある種の超新星は、絶対的な明るさが同じなので、見かけの明るさからおおよその距離がわかるのだ。
2016年12月31日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、180秒×3枚コンポジット
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