将門伝説の歴史
10世紀前半、坂東(現在の関東地方)で乱を起こした平将門にまつわる伝説は、全国で1550にものぼるという。義経伝説も数多いが、将門伝説の方がさらに多いそうだ。将門の乱の発端は一族の私闘だったが、やがて坂東諸国の国司を追放して自ら新皇と名乗ったため、最後は朝敵として追われることになった。しかし、1000年経った今でもこれだけ将門伝説が伝えられているということは、当時としてはやはり社会に大きな衝撃を与える事件であったとともに、将門に思いを寄せる民衆も多かったということなのだろう。樋口州男が書いた「将門伝説の歴史」は、将門記のあらすじに沿って将門の乱を振り返りながら、各地に残る代表的な将門伝説を紹介する本だ。
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