ショーシャンクの空に
映画「ショーシャンクの空に」は、無実の罪であるにもかかわらず、終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に投獄された有能な銀行員アンドリュー・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、決して希望を捨てず、20年もの年月をかけて再び自由を手にする物語だ。デュフレーンの罪状は妻とその愛人を射殺したというものだが、デュフレーンは誤解を招く行動を取ったことと、運悪く自分の無罪を立証できなかったことで、ショーシャンク刑務所に収監されてしまう。この刑務所の所長や刑務官がまた受刑者以上にワルなのだが、有能な銀行員だったデュフレーンは、所長や刑務官に節税や資産運用のアドバイスをするうちに一目置かれる存在となり、所長の汚職と不正蓄財に手を貸すまでになる。また、他の受刑者とも打ち解け、もう20年も服役しているレッド(モーガン・フリーマン)とは、親友とも呼べるような関係になっていく。その後も山あり谷ありの服役生活が続き、デュフレーンの冤罪が証明される一歩手前までいくが、そのカギを握る受刑者トミーが殺され、デュフレーンは失意のどん底に陥る(ように見える)。その夜はレッドさえもデュフレーンの自殺を心配するが、専門知識を活かした長期的戦略と気の遠くなるような地道な仕事の積み重ね、そして最後まで希望を捨てない強い精神力で、デュフレーンは鮮やかな逆転劇を演じるのだった。希望なんか捨てろと、ダンテの神曲みたいなことを言ってたレッドも、40年の服役生活の後に仮釈放されてデュフレーンに再会、喜びのうちに物語は大団円を迎える。
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