天使と悪魔
トム・ハンクス主演の映画「ダ・ヴィンチ・コード」の続編「天使と悪魔」は、バチカンへの復讐のため、400年の時を超えてよみがえった秘密結社イルミナティの野望を阻止すべく、ハーバード大学ロバート・ラングドンが大活躍する物語だ。イルミナティはかつて、バチカンの弾圧を受けた科学者たちが結成したという設定で、その残党は欧州原子核研究機構(CERN)で生成された反物質を盗み出す。反物質というのは、物質とは質量とスピン(自転のような性質)が同じだが電荷が逆というもので、例えばプラスの電荷を持つ陽子にはマイナスの電荷を持つ反陽子、マイナスの電荷を持つ電子にはプラスの電荷を持つ反電子(陽電子)がある。反物質はたいへん危険な性質をもち、陽子と反陽子、電子と陽電子が衝突すると質量はすべてエネルギーに変換される。イルミナティは、この反物質を使ってバチカンを破壊しようというのだ。ラングドン教授は、前ローマ教皇のカメルレンゴ(秘書長)パトリック・マッケンナ(ユアン・マクレガー)らとともに事件の真相に迫っていくが、それは実に意外なものだった。なお、16〜17世紀のイタリアで地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは、異端であるとしてローマ教皇庁に訴えられ、有罪判決を受けたが、20世紀末になってローマ教皇が謝罪し、名誉回復が図られた。
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