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2016年10月

2016年10月31日 (月)

電熱ベスト

 もうすぐ寒い季節がやってくる。ライダーたる者やせ我慢が必要だが、あったかグッズがあるならこれを利用しても許されるだろう。去年の冬はRSタイチの電熱グローブを導入したが、今年はミズノのサーモブリッドベストという製品を買ってみた。サーモブリッドというのは、吸湿発熱素材のブレスサーモを使用し、さらに首と背中にヒーターを搭載したハイブリッド製品で、ヒーターは3段階の温度調節が可能だ。実際に着用してヒーターをオンにすると、確かに首から背中が温かい。問題はバイクに乗ったときで、走行風は体の前面に当たるが、前面にはヒーターがないので、どれだけ効果があるかは乗ってみないとわからない。もうちょっと寒くなったら試してみよう。なお、このようなベストを買うときはサイズが重要で、体にぴったりフィットするサイズじゃないと隙間ができて効果が半減してしまう。ぼくも普段着るようなゆったり目のサイズにしてしまい、ちょっと失敗したと思っている。バイク用として買ったが、真冬の天体観測用にも使えそうだ。

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2016年10月30日 (日)

背徳の囁き

 リチャード・ギアとアンディ・ガルシアが共演した映画「背徳の囁き(ささやき)」は、ロサンゼルス市警の悪徳警官とそれを追う内務調査官との対決を描いた物語だ。デニス・ペック(ギア)は暗黒街とも通じていて、同僚警官のトラブルを解決したりバイトを世話したりして弱みを握り、言いなりになるよう飼い慣らしていた。そこに内務調査官として赴任してきたのがレイモンド・アビラ(ガルシア)で、アビラは警察学校時代の友人を調査するうちにペックの悪事を知るようになる。とにかくペックの悪役ぶりは半端じゃなく、口封じのためなら同僚警官さえも平気で殺してしまう。一方のアビラも無実の妻を殴り倒したりして、現代ならDVで完全にアウトだろう。この2人、立場は逆だが似た者同士なのだ。

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2016年10月29日 (土)

女体山古墳

 太田市の天神山古墳のすぐそばに、ほぼ同じ時期につくられた女体山古墳がある。女体山古墳は、直径84mの帆立貝形古墳と呼ばれる形式で、天神山古墳と同じ方向を向いていること、設計企画に同じ尺度を用いている可能性があることなどから、被葬者には密接な関係があるようだ。夫と妻とか、親と子とか、そんな感じなんだろうか。

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2016年10月28日 (金)

太田天神山古墳

 太田市の天神山古墳は、別名男体山とも呼ばれ、東日本最大の前方後円墳だ。回りには二重の堀が巡り、全長は210m、墓域は長さ364m、幅288mにも及ぶという。石棺の形式からみて、畿内大和政権と強いつながりを持つかなりの有力首長の墓だと考えられている。東側を走る道路に跨線橋があり、ここからは全景がよく見える。

 

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2016年10月27日 (木)

カリートの道

 仁義を重んじる男が渡世の義理で人を斬り、刑務所での務めを終えて出所、今度こそ真人間になろうとするが、トラブルに巻き込まれてやむなく人を斬ってしまい、刑務所にUターンとなる。これは映画「網走番外地」のパターンだが、アル・パチーノ主演の映画「カリートの道」もそのようなにおいがある作品だ。麻薬王のカリート・ブリガンテ(パチーノ)は親友の弁護士デヴィッド・クラインフェルド(ショーン・ペン)の尽力によって刑期を短縮され、刑務所を出所する。カリートは金を貯めてバハマでレンタカー屋を経営するというささやかな夢を抱き、地道にディスコを経営するが、コカイン漬けでだんだん異常になっていくクラインフェルドに頼まれ、マフィアのボスの脱獄を手伝ってしまう。しかも、クラインフェルドはマフィアのボスを助けると見せかけて殺してしまう。クラインフェルドに裏切られマフィアに追われるカリートは、恋人とともにバハマに逃げようとするが、グランド・セントラル駅で銃撃戦となり、かつて殺害を躊躇して逃がしたチンピラに撃たれる。結局、カリートは、彼の住む世界から逃れることはできなかった。

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2016年10月26日 (水)

明神山古墳群

 足利市の明神山古墳群は、八幡山古墳にほど近い明神山に群集する古墳群だ。以前は円墳33基以上に加え、前方後円墳も1基あったそうだが、現存するのは10〜20mの円墳10数基だという。明神山には墓地が隣接していて、いにしえの墓と現代の墓が仲良く並んでいる。

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2016年10月25日 (火)

スター・トレック BEYOND

 J・J・エイブラムズによってリブートされた映画「スター・トレック」シリーズ第3作「スター・トレック BEYOND」は、ジェームズ・T・カーク船長率いる宇宙船U.S.S.エンタープライズ号が、人類最初の試みとして5年間の調査飛行に飛び立ってから3年後の物語だ。ジーン・ロッデンベリーによるテレビドラマ「スタートレック」の放映が開始されたのが1966年で、今年は50周年になる。半世紀にわたってスポックを演じたレナード・ニモイが昨年死去したが、本作の中でも、未来からタイムスリップしてきた老スポックの死が語られるとともに、本作そのものをニモイに捧げている。老スポックの遺品の中には、オリジナルシリーズの主要メンバーの写真があるが、その中の3人はすでにこの世を去った。何と言っても、半世紀も続くシリーズなのだ。撮影終了後、若きパヴェル・チェコフを演じたアントン・イェルチンが事故死してしまったのは残念だ。

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2016年10月24日 (月)

八幡山古墳

 足利市の八幡山古墳群は、10〜30mの円墳がゆるやかな丘陵の上に密集する群集墳だ。昭和18年の調査では94基あったらしいが、現在は73基が残っている。古墳の内部には石室が確認されていて、人骨や副葬品も出土したという。1基の古墳の中に4人程度が埋葬されている古墳もあることから、割と庶民的な集団墓地だったのかもしれない。

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2016年10月23日 (日)

われらが背きし者

 イギリスの作家ジョン・ル・カレ原作、ユアン・マクレガー主演の映画「われらが背きし者」は、平凡な大学教授とその妻が組織を裏切ったロシア・マフィアの危険な亡命劇に巻き込まれていくスパイ映画だ。ロンドン大学教授ペリー(マクレガー)とその妻ゲイル(ナオミ・ハリス)はモロッコに休暇に出かけるが、ペリーはレストランで知り合ったロシア・マフィアのディマ(ステラン・スカルスガルド)から、組織のマネー・ロンダリング情報が入ったUSBメモリーをMI6に渡してほしいと頼まれる。突然の依頼に戸惑う2人だったが、ディマと家族の命が狙われていると知り、仕方なく引き受けることにした。ペリーはMI6のヘクター(ダミアン・ルイス)にわけを話すが、ヘクターは、かつてMI6を裏切った政治家への復讐に燃えていた。というわけで、ハデなアクションシーンはないが、見応えのある展開が続く。人気ドラマ「SHERLOCK」シリーズでマイクロフト・ホームズを演じるマーク・ゲイティスもMI6幹部役で登場、MI6内部の複雑な事情を垣間見せている。

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2016年10月22日 (土)

足利公園古墳群

 森高千里の「渡良瀬橋」に登場する足利市の八雲神社の隣には、足利公園古墳群がある。ここには10基の古墳があり、そのうち第3号墳は全長34mの前方後円墳だが、ここは明治19年(1886年)、近代日本ではじめて学術調査が行われた古墳だそうだ。当時の記録によると、金環や小刀、馬具などが出土したという。墳丘の横からは石室内部をのぞくことができる。

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2016年10月21日 (金)

シャドー・チェイサー

 スーパーマン ヘンリー・カヴィルとタフガイ ブルース・ウィリスがタッグを組めば、さぞかし天下無敵だろう。しかし、映画「シャドー・チェイサー」では、この2人はCIAのおばさんエージェント(失礼)にいいようにあしらわれる。ウィル・ショー(カヴィル)は、在スペインアメリカ大使館の文化交流員である父マーティン(ウィリス)ら家族と会うため、スペインにやってくるが、ちょっと目を離したすきに家族は拉致されてしまった。家族を捜し回るウィルにも危険が迫るが、そこにマーティンが現れ、自分の正体はCIAエージェントであると明かす。しかし、その直後にマーティンは射殺され、何が何だかわからないままにウィルは必死に逃走する。とにかく、CIAのおばさんエージェント ジーン・キャラック(シガーニー・ウィーヴァー)が圧倒的に強い。絶体絶命の危機に陥ったウィルだったが、最後はイスラエルのモサドに救われる形となった。

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2016年10月20日 (木)

藤本観音山古墳

 足利市の藤本観音山古墳は、4世紀の中頃につくられた足利市最大の古墳だ。前方後円墳としては栃木県内最大、全国でも5番目の規模を誇り、その築造・祭祀に関連する遺構も見つかるなど、貴重な文化財なのだが、残念なことにスクラップの山と一体になっている。事情は知らないが、文化財は大切に保存してほしいもんだ。

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2016年10月19日 (水)

インセプション

 クリストファー・ノーラン監督の映画「インセプション」は、夢の中が舞台だ。レオナルド・ディカプリオ演じるコブは、他人が眠っているときに夢を通して潜在意識に潜入し、他人のアイディアを盗み出すという高度な技術を持っているが、妻殺しの容疑をかけられて逃亡しているさなか、さらに困難な仕事を依頼される。それは、アイディアを盗み出すのではなく、逆に植え付けるという仕事だ。コブに仕事を依頼したのはサイトウ(渡辺謙)という日本人で、商売敵のアメリカの大企業を弱体化させるため、社長の跡取りの息子をターゲットにしようというのだ。サイトウは海沿いの大きな城に住む超大物で、電話1本でコブの犯罪歴も抹消してくれるという。というわけで、スパイ大作戦のような大掛かりな作戦が展開されるが、夢と「夢の中の夢」と「夢の中の夢の中の夢」のストーリーが同時進行するので、注意して観ないと混乱するかもしれない。俳優陣は、同じノーラン監督の「バットマン」シリーズ俳優がたくさん出ていて、雰囲気もよく似ている。

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2016年10月18日 (火)

中日向古墳群

 足利市の中日向古墳群は、台地上に15基の古墳が点在する古墳群で、台地の東端の赤城神社周辺には前方後円墳2基と円墳3基がある。前方後円墳の1号墳は全長50〜60mだったと推定されているが、前方部が破壊され、後円部は削られて赤城神社が鎮座している。同じく前方後円墳の2号分は、全長35mということだが、他の円墳とともに雑木林の中に埋もれている感じだ。

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2016年10月17日 (月)

三鷹・星と宇宙の日2016

 毎年この時期に開催されるイベント「三鷹・星と宇宙の日2016」が、22日(土)に本公開を迎える。今年のメインテーマは「重力波が拓く天文学」だ。国立天文台三鷹キャンパスは常時公開されているが、この日しか入れない施設もたくさんあるので、ハイキング気分で出かけるのもいい。天気がよければ天体観望会もあり、これが人気だ。

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2016年10月16日 (日)

ダンテズ・ピーク

 世界には1500の活火山があるが、そのうち110の活火山が日本にある。つい最近も阿蘇山が噴火したが、雲仙岳のように火砕流が発生して大きな被害が出たケースも多い。海外では、西暦79年のイタリア・ヴェスヴィオ火山の噴火で地中に埋もれた都市ポンペイのケースが有名で、これは映画にもなった。ピアース・ブロスナン主演の映画「ダンテズ・ピーク」は、そのような火山災害をテーマにした映画だ。アメリカ西海岸北部のカスケード山脈にあるという架空の山?ダンテズ・ピークに異変が生じ、火山学者のハリー・ドルトン(ブロスナン)が調査に向かう。ドルトンはすぐに住民を避難させるべきだと主張するが、はじめはみな難色を示す。町長のレイチェル・ワンダ(リンダ・ハミルトン)が住民説明会を開いたそのさなか、ダンテズ・ピークは噴火し、住民はあわてて避難を開始する。逃げ遅れたドルトンやワンダだが、廃坑に逃げ込み、NASAの発信器のおかげで奇跡的に救出されるのだった。火山大国の日本、とにかく異変を感じたら逃げるしかない。

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2016年10月15日 (土)

アレックス・ライダー

 イギリスでベストセラーになった小説「アレックス・ライダー」シリーズは、14歳の少年がMI6にスカウトされ、大活躍するスパイ・アクションものだ。これを映画化した「アレックス・ライダー」は、MI6のスパイだった叔父イアン・ライダー(ユアン・マクレガー)が任務中に殺されるところから始まる。アレックス(アレックス・ペティファー)はイアンがスパイだということを知らず、銀行員だと思っていたが、実は知らず知らずのうちにスパイに必要な素養を身につけさせられていた。イアンの死に疑問を持ったアレックスは、MI6に乗り込み、真実を知る。厳しい訓練にも耐え、晴れてMI6のエージェントとなったアレックスは、イアンの任務を引き継ぎ、大手IT企業CEOダリアル・セイル(ミッキー・ローク)の陰謀を暴くべく、単身敵地に向かうのだった。登場人物はみな一癖あったり、MI6への入り方が魔法省並だったりで、全体的にユーモアたっぷりのストーリーだ。もちろん007のパロディも散りばめられている。一方で、セイルが陰謀を企んだ理由が、移住者に冷たいイギリス社会への復讐だとしたことは、ちょっとした社会風刺なのだろうか。マクレガーが着用するレザージャケットはベルスタッフで、これが実にかっこいい。

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2016年10月14日 (金)

ジェイソン・ボーン

 CIAの極秘プログラム「トレッドストーン計画」が生んだ暗殺者ジェイソン・ボーンが活躍する映画「ジェイソン・ボーン」シリーズ第5作は、その名も「ジェイソン・ボーン」だ。2007年の第3作「ボーン・アルティメイタム」で川に落下し、死んだと見せかけたボーン(マット・デイモン)の前に、元同僚のニッキー・パーソンズが姿を現す。パーソンズは、CIAが世界中の情報を監視・操作する極秘プログラムを始動したことと、ボーンの過去にまつわる衝撃的な事実を伝えるためにやってきたのだ。ここに、CIA長官のロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)、ボーン追跡を任されたヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)、そして作戦員のアセット(ヴァンサン・カッセル)らとボーンとの戦いの火ぶたが切って落とされた。とにかくめまぐるしい展開が続くが、揺れ続けるカメラワークのせいか、途中から乗り物酔いみたいになってしまった。本作はあまり前方の席で見ない方がいいかも。それにしても、上司を平気で射殺するとは、CIAとは実に恐ろしい組織だ。

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2016年10月13日 (木)

ダーティーハリー5

 クリント・イーストウッド主演の映画「ダーティーハリー」シリーズ第5作「ダーティーハリー5」は、サンフランシスコ市警の刑事ハリー・キャラハンが、有名人の死亡予想ゲーム「デッドプール」にまつわる連続殺人事件を追う物語だ。事件の重要な鍵を握る悪趣味なホラー映画監督ピーター・スワンを演じるのは、後にジェダイ・マスター クワイ=ガン・ジンを演じるリーアム・ニーソンだ。また、デッドプールに巻き込まれて殺される人気ロック歌手ジョニー・スクエアーズをジム・キャリーが演じている。本作ではイーストウッドも60歳近くになっているので、やはり衰えは隠せないが、美人のテレビレポーターといい仲になるなど、まだまだダーティーハリーは健在だ。ハリーが最後に犯人を仕留めたのは、愛用の.44マグナムではなく、捕鯨用の銛(もり)だった。

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2016年10月12日 (水)

ダーティーハリー4

 クリント・イーストウッド主演の映画「ダーティーハリー」シリーズ第4作「ダーティーハリー4」は、サンフランシスコ市警の刑事ハリー・キャラハンが、卑劣なチンピラを次々襲う謎の連続殺人事件を追う物語だ。事件の重要な鍵を握るのはジェニファー・スペンサーという女性画家だが、これを演じるソンドラ・ロックは当時、イーストウッドの恋人だったそうだ。事件の真相が明らかになったとき、ハリーは超法規的措置を選ぶが、シャーロック・ホームズにも同様のケースがあった。いつもはS&WのM29という回転式拳銃(リボルバー)を愛用するハリーだが、本作ではオートマグという自動式拳銃が登場、卑劣なチンピラたちをやっつけた。

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2016年10月11日 (火)

ダーティーハリー3

 クリント・イーストウッド主演の映画「ダーティーハリー」シリーズ第3作「ダーティーハリー3」は、「人民革命攻撃隊」なるテロリストとサンフランシスコ市警の刑事ハリー・キャラハンとの戦いを描いた物語だ。ハリーは巡回中、強盗事件の現場に急行して犯人を撃つが、現場となった店もメチャメチャになってしまい、市警が弁償させられるはめになる。人事課に更迭されたハリーは、人事面接などをやらされるが、殺人課でコンビを組んでいた刑事が人民革命攻撃隊に殺されるという事件が起きたため、現場に復帰する。新しいパートナーは、ハリー自身が面接した新米女性刑事ケイト・ムーアだった。人民革命攻撃隊は市長を誘拐し、巨額の身代金を要求、最後はアルカトラズ島に立てこもる。ハリーとの息もだんだんと合ってきたムーアだったが、ハリーをかばったムーアはアルカトラズ島にて殉職するのだった。

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2016年10月10日 (月)

ダーティーハリー2

 1971年の映画「ダーティーハリー」でさっそうと登場したサンフランシスコ市警の刑事ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、この後4作品で活躍することになる。シリーズ第2作「ダーティーハリー2」は、サンフランシスコ市警内の、犯罪者を不法に抹殺していく秘密組織とハリーとの戦いを描いた物語だ。ハリー自身も凶悪犯罪者には厳しいが、法律を超えて犯罪者に私刑を加えることはなく、秘密組織からメンバーに加わるよう勧誘があったときもきっぱりこれを断っている。秘密組織は自らの存在が発覚しないよう、仲間のはずの警官を殺し、ハリーの命をも狙い始めるが、これはやり過ぎで、ハリーの怒りを買うのも当然だろう。実働部隊の新人白バイ警官4人は、射撃の腕はなかなかだったが、修羅場をかいくぐってきたハリーにはやはりかなわなかった。

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2016年10月 9日 (日)

天使と悪魔

 トム・ハンクス主演の映画「ダ・ヴィンチ・コード」の続編「天使と悪魔」は、バチカンへの復讐のため、400年の時を超えてよみがえった秘密結社イルミナティの野望を阻止すべく、ハーバード大学ロバート・ラングドンが大活躍する物語だ。イルミナティはかつて、バチカンの弾圧を受けた科学者たちが結成したという設定で、その残党は欧州原子核研究機構(CERN)で生成された反物質を盗み出す。反物質というのは、物質とは質量とスピン(自転のような性質)が同じだが電荷が逆というもので、例えばプラスの電荷を持つ陽子にはマイナスの電荷を持つ反陽子、マイナスの電荷を持つ電子にはプラスの電荷を持つ反電子(陽電子)がある。反物質はたいへん危険な性質をもち、陽子と反陽子、電子と陽電子が衝突すると質量はすべてエネルギーに変換される。イルミナティは、この反物質を使ってバチカンを破壊しようというのだ。ラングドン教授は、前ローマ教皇のカメルレンゴ(秘書長)パトリック・マッケンナ(ユアン・マクレガー)らとともに事件の真相に迫っていくが、それは実に意外なものだった。なお、16〜17世紀のイタリアで地動説を唱えたガリレオ・ガリレイは、異端であるとしてローマ教皇庁に訴えられ、有罪判決を受けたが、20世紀末になってローマ教皇が謝罪し、名誉回復が図られた。

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2016年10月 8日 (土)

アウトロー

 元アメリカ陸軍憲兵隊捜査官ジャック・リーチャーは、今は流れ者としてアメリカ中を放浪しているが、頭脳明晰で高い戦闘能力を持つ男だ。このリーチャーが活躍する小説「ジャック・リーチャー」シリーズを初めて映画化したのが、トム・クルーズ主演の映画「アウトロー」だ。ある日、ライフルによる無差別殺人事件が発生、元アメリカ陸軍のスナイパーが容疑者として逮捕される。容疑者は取り調べの中で、「ジャック・リーチャーを呼べ」というメモを書くが、捜査当局がリーチャーを探そうとしたところ、本人が姿を現す。容疑者はその後、護送中に暴行を受け、昏睡状態に陥るが、事件の背後に疑問を持つリーチャーは、弁護士のヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)とともに真相究明に乗り出す。警察や真犯人グループを相手に大立ち回りを演じるリーチャーだが、とにかくリーチャーは強く、頭も切れる。真犯人側もリーチャーをそこそこ苦しめるのだが、そもそも発端となった事件の動機がいまいちちっちゃいような気がする。かのロバート・デュヴァルがリーチャーをアシストする老人役で出演しているが、続編にも出てくるのだろうか。

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2016年10月 7日 (金)

NEXT ーネクストー

 アメリカのSF作家フィリップ・K・ディック原作の映画「NEXT ーネクストー」は、2分先の未来が見える予知能力者がFBIとともにテロリストに立ち向かう物語だ。クリス(ニコラス・ケイジ)は予知能力を活かし、あまり目立たないように暮らしているが、FBI捜査官フェリス(ジュリアン・ムーア)に目をつけられてしまう。実は、テロリストが核兵器を盗み出し、ロサンゼルスに潜伏するという事件が発生、フェリス捜査官はクリスに協力を求めようとしていたのだ。しかし、クリスはこれを拒否し、逃亡してしまう。どうもクリスには、世のため人のため自らの特殊能力を活かそうという姿勢がないのだ。そんな中、クリスはときどき頭に浮かぶ女性リズとレストランで偶然出会い、積極的にアプローチする。クリスは普段、2分先の未来しか見えないが、リズのことだけはずっと先の未来が見えるのだ。クリスは結局FBIに協力させられ、予知能力を活かしてテロリストに捕らえられたリズを救出する。と思ったら、失敗だった。実は途中から、観客はクリスが予知する未来を見せられていたのだ。これは失敗だということで、クリスは結局、最初からFBIに協力する道を選ぶ。核爆発が起きたらみんな死ぬんだから、最初から素直にFBIに協力するのが一番なのに、それに気づくまでしばらくかかるなんて。

 

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2016年10月 6日 (木)

アルカトラズからの脱出

 サンフランシスコ湾に浮かぶアルカトラズ島には、かつて脱獄不可能と言われた刑務所があった。クリント・イーストウッド主演の映画「アルカトラズからの脱出」は、そのアルカトラズ刑務所で実際に起きた脱獄劇を元に制作された映画だ。映画「大脱走」もそうだが、脱獄劇というのは地味な展開が続く。蟻の一穴という言葉があるが、主人公フランク・モリスはほんの小さな通気口を広げるという作業をひたすら続けていく。その執念が実り、モリスとその仲間2人が脱獄に成功したが、その影響もあってかアルカトラズ刑務所はまもなく閉鎖されたそうだ。アルカトラズ島は、「ダーティーハリー3」でも重要な舞台として登場する。

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2016年10月 5日 (水)

デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜

 ジュリア・ロバーツ主演の映画「デュプリシティ 〜スパイは、スパイに嘘をつく〜」は、元CIAの女スパイ(ロバーツ)と元MI6のスパイ(クライヴ・オーウェン)が手を組み、産業スパイとして熾烈なトップ争いを繰り広げる大企業を手玉に取ろうという物語だ。1995年の日米自動車協議の際、アメリカ側が日本の通産省とメーカー間の電話を盗聴していたと言われているが、本作でもそんなのは当たり前にやっている。企業戦争とは言え、まさに仁義なき戦いだ。ターゲットの企業から最重要機密を盗み出すことに成功した2人だったが、最後の最後に大どんでん返しが待っていた。CIAやMI6というプロのスパイも、うかうかしていては民間に負けるということだろうか。

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2016年10月 4日 (火)

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

 マーベルコミックのスーパーヒーローチームが活躍する映画「アベンジャーズ」の第2作「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」は、アベンジャーズと人工知能(AI)ウルトロンとの戦いを描いた物語だ。AIについては、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)もJ.A.R.V.I.S.を開発しているが、AIによって地球の平和を維持しようという構想をスタークが独断で進めたことが、人類滅亡を図るウルトロンの出現を許すことになった。ウルトロンはAIだが、次々と新しいボディを獲得し、戦闘能力が高まっていく。さすがのアベンジャーズも苦戦続きだ。そして、ウルトロンは街全体を上空に持ち上げ、地面にたたきつけることによって人類を滅ぼすという恐るべき作戦を実行に移す。アンドロイドとなったJ.A.R.V.I.S.など新しい仲間の加入もあって、アベンジャーズはついにウルトロンを倒し、人類を滅亡の危機から救うのだった。

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2016年10月 3日 (月)

バニラ・スカイ

 トム・クルーズ主演の映画「バニラ・スカイ」は、夢なのか現実なのかわからないシーンが続く物語だ。ニューヨークの大手出版社を父から引き継いだデイヴィッドは、大富豪のプレイボーイだ。デイビッドにはジュリー(キャメロン・ディアス)という彼女もいるが、ある日、自分の誕生パーティーに来てくれた親友の友人ソフィア(ペネロペ・クルス)に心を奪われてしまう。嫉妬したジュリーはデイビッドをクルマに乗せ、無理心中を図るが、デイビッドは何とか助かった。しかし、ハンサムだった顔はケガで見るも無惨な醜い姿となり、順風満帆だったデイビッドの人生は暗転していく。ここから先は、夢だと思ったら現実だったり、現実だと思ったら夢だったりで、夢と現実の区別がなかなかつかないシーンが続いていく。それもそのはず、デイヴィッドは150年間も仮死状態で冷凍保存されていたのだ。150年ぶりにめざめたデイヴィッドは、現実の世界に戻っていくが、現実の世界というのはもちろん甘いものとは限らない。夢の世界にいる方がいいかもしれないのだ。

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2016年10月 2日 (日)

バトルランナー

 アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画「バトルランナー」を久しぶりに観た。昔テレビで放送していたのを観た記憶があるが、DVDがあまり出回ってないようで、今回はひかりTVで放送しているのを観た。1987年の映画だが、舞台は2017年のアメリカだ。国家権力による抑圧を受けた民衆は、テレビで殺人ゲームショーを観て熱狂するのが唯一の娯楽という荒廃した世の中になっていた。一般市民への攻撃を拒否した警官ベン・リチャーズ(シュワルツェネッガー)は、刑務所送りとなるが、仲間とともに脱獄する。しかし、再び捕らえられたリチャーズは、人気番組「ランニングマン」に出演させられ、凶悪犯を追う正義の戦士=ストーカーとの戦いを余儀なくされる。もちろん、実際には国家権力とテレビ局側が悪で、民衆がだまされているわけだが、殺人ゲームショーに熱狂する民衆の姿はちょっとおぞましい。本作は「ターミネーター」シリーズ映画ではないが、シュワルツェネッガーの決めぜりふがしっかり出てきて、スカッとさわやか(ではないが)な結末となる。

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2016年10月 1日 (土)

北海道フェアin代々木

 毎年楽しみにしている北海道フェアin代々木が開催されている。道内各地からうまい食材が集まり、その場で食べることができる。日高地方からも、浦河町と様似町が出店していた。

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