環状星雲
こと座の環状星雲M57は、こぎつね座のあれい状星雲M27と並ぶ有名な惑星状星雲だ。あれい状星雲よりは小さく暗いが、こちらもなかなかカラフルだ。もっと大きな望遠鏡で撮影すると、中心に元の恒星があるのがわかる。今から4000年前、この中心星が周囲にガスを放出し始め、今も広がっているのをわれわれが見ているのだ。中心星は白色矮星といって、質量は太陽くらいなのに直径は地球程度という高密度の星になっている。ここではスプーン1杯分の物質の重さは何トンにもなるだろう。想像を絶する世界だ。拡大するとわかるが、この写真は失敗作だ。極軸合わせやピント合わせは最初にやったきりではなく、ときどきチェックした方がいい。
2016年9月7日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出300秒
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