アウトブレイク
20世紀初頭、スペインかぜによって世界で0.5〜1億人が死亡したと言われているが、この原因はインフルエンザウイルスだった。今でもときどき新型インフルエンザが流行し、多くの死者が出ているが、インフルエンザウイルスというのは変異しやすいので、いつ強力なウイルスが出現してもおかしくない。ダスティン・ホフマン主演の映画「アウトブレイク」は、それが現実になったらどうなるかという物語だ。1967年、ザイール内戦のさなか、傭兵部隊に謎の感染症が流行して死者が続出、アメリカ軍はキャンプを丸ごと爆破した。しかし、軍幹部は患者の血液を入手し、ひそかに生物兵器として保管していた。30年後、その現場近くの村で再び感染症が流行、村は全滅してしまう。調査に訪れたアメリカ陸軍の研究チームのリーダー サム・ダニエルズ大佐(ホフマン)はウイルスの変異を疑うが、軍上層部はダニエルズを遠ざけようとする。そんな中、ウイルスの宿主であるサルがアメリカに密輸された。さあたいへんだ。1匹のサルから人間に感染した新型インフルエンザはカリフォルニアの田舎町で大流行、町は軍によって完全に閉鎖される。この新型インフルエンザの致死率は100%というとんでもないもので、軍上層部は事実隠蔽のため、町を丸ごと爆破するよう画策する。というわけで、ダニエルズ大佐がそれを阻止すべく大活躍、陰謀に荷担していたビリー・フォード准将(モーガン・フリーマン)も最後に改心する。それにしても、インフルエンザウイルスというのは恐ろしい。
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