よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み
宇宙論というのは天文学の一分野で、この宇宙はどのように誕生してどのように進化してきたか、そしてどのように進化していくのかという問題を考える分野だ。フランスの画家ゴーギャンに「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」という有名な作品があるが、これこそ宇宙論のテーマだと言えるだろう。宇宙論が科学的に議論されるようになったのは20世紀になってからで、アルベルト・アインシュタインが相対性理論を完成させ、エドウィン・ハッブルが宇宙の膨張を発見したことが大きな契機となった。そして20世紀末、観測技術の進化により、宇宙論は大きな飛躍を遂げることになった。しかし、一つの謎を解くたびに新たな謎が出てきたりして、宇宙論は今なおホットな分野だ。宇宙論のもう一つの特徴は、この世で最も大きなものである宇宙と、最も小さなものである素粒子が密接に関係していることだ。したがって、宇宙論を考えるには、相対性理論だけでなく素粒子理論も不可欠となっている。サイエンスライターの竹内薫が書いた「よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み」は、そんな宇宙論の世界をちょっとのぞかせてくれる本だ。
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