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2016年8月

2016年8月31日 (水)

ヘルクレス座の恒星に地球外知的生命体か?

深宇宙からの「強い信号」検知 地球外文明発見の期待高まる AFP=時事
 地球外生命体が存在する証拠を求めて宇宙観測を続けるロシアの電波望遠鏡が、「強い信号」を検知したことが明らかになり、科学者らの関心を集めている。信号探知のニュースは、深宇宙探査研究に関する情報を発信するウェブサイト「ケンタウリ・ドリームス」の運営者ポール・ギルスター氏が27日、イタリア人天文学者のクラウディオ・マッコーネ氏によるプレゼンテーションの内容として伝えた。同氏は、「これが地球外文明の仕業だと主張している者はいないが、さらに調査する意義があることは間違いない」と話している。この信号は地球から約95光年離れた恒星「HD164595」の方向から届いたとされる。この星は少なくとも1つの惑星を持つことが知られており、惑星の数はもっと多い可能性もある。ロシアのゼレンチュクスカヤにある電波望遠鏡「RATANー600」によるこの観測結果は今になって公になったものの、実際に検知されたのは昨年のことだったという。専門家らはこの信号について、その意味や、発信元の正確な位置を解明するにはまだ相当の時間がかかるとみている。それでもギルスター氏は、「あまりに刺激的な信号だったため、RATANー600の研究者らはこの目標の常時監視を呼び掛けている」と書いている。この発見は、来月27日にメキシコ・グアダラハラで開催される第67回国際宇宙会議(IAC)で議題として採り上げられる予定だ。ギルスター氏によると、信号を検出した研究チームは、ロシアの天文学者ニコライ・カルダシェフ氏が提唱した宇宙文明の進歩度を示す尺度を用い、この信号が等方性ビーコンからのものだった場合、地球文明よりもはるかに進歩した「タイプ2」の文明でなければありえない強さだと説明している。一方、もし太陽系だけに向けて送られた狭い信号であれば、地球文明の能力により近い「タイプ1」の文明でも出せる強さだという。
・・・真偽のほどはわからないが、そろそろ実際にこういうことがあっても不思議ではない時代になっていると思う。ちなみに、「HD164595」はヘルクレス座にある。写真はヘルクレス座のM13、北半球で最も明るい球状星団だ。
2014年4月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2016年8月30日 (火)

ゼロから学ぶ相対性理論

 講談社の自然科学書「ゼロから学ぶ」シリーズは、その名のとおり初心者にもわかるように書かれた本だが、学生時代によくわかっていなかったことがなるほど!となることもあり、読んでみるとなかなかおもしろい。サイエンスライターの竹内薫が書いた「ゼロから学ぶ相対性理論」は、より難しい一般相対性理論についてはほんのちょっとしか触れていないが、時空図を使って特殊相対性理論をわかりやすく解説している。相対性理論には双子のパラドックスという有名なパラドックスがあるが、これにについても、双子の片割れが折り返すときに加速度がかかり、双子の間に絶対的な時間の差が生じることが示される。巻末には、相対性理論をもっと勉強するためにおすすめの本がリストアップされていて、とても参考になる。

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2016年8月29日 (月)

インベージョン

 ニコール・キッドマン&ダニエル・クレイグ主演の映画「インベージョン」は、アメリカのSF作家ジャック・フィニイの代表作「盗まれた街」を映画化したものだ。精神科医のキャロル(キッドマン)は最近、まわりの人間がどんどん別人のようになっていると感じていた。実は、宇宙から飛来した謎のウイルスが、墜落したスペースシャトルに付着していて、それがどんどん蔓延していたのだ。このウイルスに感染してレム睡眠に至ると、感情を失い、別人のようになってしまう。キャロルは一人息子オリバーを元夫タッカーに渋々預けるが、タッカーもすでに発症していて、キャロルも感染してしまう。タッカーらに追われるキャロルは、ベン(クレイグ)の助けもあってオリバーを救い出すが、オリバーこそこの謎のウイルスを解明する鍵だった。クレイグは本作の前年、6代目007としてデビューしているが、CIAのフェリックス・ライターを演じたジェフリー・ライトも共演している。MI6もCIAも当然、絶世の美女には味方しちゃうのだ。

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2016年8月28日 (日)

地球が静止する日

 1951年のSF映画「地球の静止する日」は、東西冷戦のさなか核戦争による人類滅亡の危機が言われる中で制作されたファースト・コンタクトものだが、これを現代の視点でリメイクしたのが2008年の映画「地球が静止する日」だ。ある日、宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーヴス)が、巨大な球体に乗って地上に降り立つ。クラトゥは、複数の地球外文明を代表して地球にやってきたが、彼らは、このままでは人類のせいで地球が死の星になってしまうと危惧していて、人類に最後の警告を行うことが目的だった。これに対し、人類側(というかアメリカ政府)の対応は友好的ではなく、いきなりクラトゥを攻撃したりして、結局はちゃんと話し合うこともしない。人類は破壊的であり、地球を救うためには人類を滅ぼすしかないと判断したクラトゥは、巨大ロボット ゴートを起動して人類や人類が建設した構造物を分解していく。クラトゥの心を動かせるかもしれないのは、彼と行動を共にしたヘレン(ジェニファー・コネリー)だけだった。というわけで、人類は今回は見逃してもらうのだが、もし本当にこのようなことがあったら、今の人類は見逃してもらえるだろうか。

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2016年8月27日 (土)

よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み

 宇宙論というのは天文学の一分野で、この宇宙はどのように誕生してどのように進化してきたか、そしてどのように進化していくのかという問題を考える分野だ。フランスの画家ゴーギャンに「われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか」という有名な作品があるが、これこそ宇宙論のテーマだと言えるだろう。宇宙論が科学的に議論されるようになったのは20世紀になってからで、アルベルト・アインシュタインが相対性理論を完成させ、エドウィン・ハッブルが宇宙の膨張を発見したことが大きな契機となった。そして20世紀末、観測技術の進化により、宇宙論は大きな飛躍を遂げることになった。しかし、一つの謎を解くたびに新たな謎が出てきたりして、宇宙論は今なおホットな分野だ。宇宙論のもう一つの特徴は、この世で最も大きなものである宇宙と、最も小さなものである素粒子が密接に関係していることだ。したがって、宇宙論を考えるには、相対性理論だけでなく素粒子理論も不可欠となっている。サイエンスライターの竹内薫が書いた「よくわかる最新宇宙論の基本と仕組み」は、そんな宇宙論の世界をちょっとのぞかせてくれる本だ。

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2016年8月26日 (金)

よくわかる宇宙の基本と仕組み

 天文学もそうだが、自然科学というと何やら難しい数式がゾロゾロ出てきて、それだけで拒絶反応を示す人も多いだろうが、たぶん天文学者の多くは、子どもの頃にきれいな星空を見て純粋に感動したという人たちなんじゃないだろうか。ぼくなんかも、田舎に住んでいたのできれいな星空をながめていて、図鑑などを読んでますます興味がわいたという子どもだった。今では数式ありのちょっと難しい本も読むが、それでも一番好きなのは、大きな望遠鏡で撮影したカラー写真満載の図鑑や写真集だ。日本の天文学者半田利弘が書いた「よくわかる宇宙の基本と仕組み」は、太陽系から銀河まで、宇宙がどのような構造になっているかを解説したミニ図鑑で、宇宙のガイドブックとも言える本だ。ぼくが子どもの頃から見ると天文学は大きく進歩したが、どうやって宇宙を調べているのかという話題も取り上げている。

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2016年8月25日 (木)

北海道自然探検 ジオサイト107の旅

 日本地質学会北海道支部が監修した「北海道自然探検 ジオサイト107の旅」は、北海道の特徴的なジオサイトを107カ所を豊富な写真つきで紹介した本だ。日高地方からは、アポイ岳や襟裳岬、幌尻岳など十数カ所が紹介されているが、これまで何度も通っているのに気がつかない場所もあった。この本をパラパラめくって見ると、あらためて、北海道は地質学的に見てもたいへん魅力的なところだと思う。道内を走るときはこの本を持って行こうっと。

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2016年8月24日 (水)

スター・ウォーズ 反乱者たち シーズン2最終話

 ついに「スター・ウォーズ 反乱者たち シーズン2」最終話が放送された。エズラやケイナンとともに戦うアソーカ・タノは、スピンオフ作品にしか登場しないキャラクターだが、かつては才能豊かなジェダイで、アナキン・スカイウォーカーのパダワンだった。しかし、ジェダイ聖堂テロ事件で無実の罪を着せられたためにジェダイ・オーダーを去り、消息不明となっていた。そのおかげでオーダー66を生き延びたアソーカは、反乱者たちを支援していたのだ。最終話には、オビ=ワン・ケノービに倒されたはずの(ダース・)モールも登場、帝国に対する復讐のため、一時的にエズラに味方する。そしていよいよ、アソーカとダース・ヴェイダーが相まみえるときがやってきた。シスの寺院に潜入したエズラの前に、ヴェイダーがやってきたのだ。アソーカとヴェイダーはライトセーバーで激しく戦うが、そのさなかにシスの寺院は大爆発を起こす。傷つきながらも生還したヴェイダーだが、アソーカの姿はなかった。エピソード4以降にアソーカが登場しないことから、ここで死んだと考えるのが自然だが、果たして? 早くシーズン3を放送して〜

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2016年8月23日 (火)

ファンタスティック・フォー

 マーベル・コミックのスーパーヒーローチーム ファンタスティック・フォーは、宇宙空間でに未知の宇宙線を浴びた4人が超能力者となり、正義のために戦う物語だ。リーダーのリードは体をゴムのように伸び縮みさせる、スーザンは体を透明にする、ジョニーは全身を炎にして空を飛ぶ、ベンは岩のような体を持つ、というようにそれぞれが独自の超能力を持っている。2005年の映画「ファンタスティック・フォー」はこのスーパーヒーローチームがいかに誕生したかという物語だが、超能力を得てはしゃいでいる者もいれば、醜い姿になって悩んでいる者もいたりして、まだまだ正義のために戦おうという感じではない。こうなると当然、超能力を悪用しようという奴が出てくるもので、4人と同じように宇宙線を浴びたドクター・ドゥームがスーパーヴィランとしてファンタスティック・フォーの前に立ちはだかる。ちなみに、宇宙空間で高エネルギーの宇宙線を浴びると危険なので、よいこはマネをしないように。地球の大気は、われわれを危険な宇宙線から守ってくれるバリアーなのだ。

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2016年8月22日 (月)

インクレディブル・ハルク

 マーベル・コミックのスーパーヒーローは映画「アベンジャーズ」などで共闘しているが、それぞれのメンバーが主役の映画もつくられている。映画「インクレディブル・ハルク」は、米軍の人体改造実験で大量のガンマ線を浴びた科学者ブルース・バナー(エドワード・ノートン)の体に異変が起こり、緑色の超人ハルクが誕生する物語だ。ぼくらの世代ではハルクというと超人ハルク・ホーガンを思い出すが、このリングネームは当然ハルクにあやかったものだろう。とにかくハルクはめちゃくちゃ強く、弾丸さえもはね飛ばす。バナーの恋人ベティの父親でもある米軍のロス将軍は、ハルクの肉体の秘密を知り、兵士を人体改造してハルク軍をつくろうという野望を企む。軍隊にはいつもこういう幹部がいるもんだ。結局、計画は凍結され、バナーは再び逃亡生活を送るが、失意のロス将軍のもとにアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が現れる。アベンジャーズ誕生までもうすぐだ。

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2016年8月21日 (日)

トーマス・クラウン・アフェアー

 スティーブ・マックイーン主演の映画「華麗なる賭け」を5代目007 ピアース・ブロスナン主演でリメイクした「トーマス・クラウン・アフェアー」は、これぞブロスナン!という華麗な映画だ。ブロスナン演じるトーマス・クラウンは大金持ちの投資会社社長で、007のようにとにかくかっこいい。しかし、007映画と違うのは、秘密諜報部員ではなく、美術品泥棒だということだ。ある日ニューヨークの美術館に4人組の強盗が入るが、クラウンは強盗逮捕に協力、と思いきや、そのすきにクラウンがモネの絵を盗んでしまう。強盗はクラウンが仕組んだ作戦だったのだ。しかし、警察はだませても、保険会社の調査員キャサリン・バニング(レネ・ルッソ)はだませなかった。バニングは鋭い推理力でトーマスが犯人だとにらみ、トーマスに接近する。お互いにどこか影がある美男美女は、いつしか恋に落ちるのであった。トーマスが盗んだモネの絵は美術館に返還されるが、そのやり方はあっと驚く鮮やかな手口だ。そして最後にクラウンが盗んだものとは? これは、「ルパン三世 カリオストロの城」の銭形警部(納谷悟朗)の名セリフを思い出すなぁ。

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2016年8月20日 (土)

天体写真撮影用電源②

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀の電源を何にしようかあれこれ探していたら、どうやら大自工業のSGー3500LED(DC12V、12A)という製品がいいようだということがわかった。自動導入赤道儀は、とにかく大容量の電源が必要だ。赤道儀やヒーターに加え、パソコンのことまで考えなければならない。まあパソコンの充電はクルマのシガーソケットからインバーターを使って電源を取ればいいが。このほか、蚊よけのためアースマット、クマよけのためiPod+ワイヤレススピーカーなど、山奥での撮影にはいろいろと電化製品が必要となる。いっそのこと発電機を買った方がいいかも。もっといいのは、個人天文台を建設して電気・水道を引っ張ることだが。

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2016年8月19日 (金)

天体写真撮影用電源①

 これまで天体写真撮影にはタカハシ スペースボーイ赤道儀極軸体を使用してきた。もう製造していないかなり古い製品だが、これにタカハシ純正HDー4モーターを取りつけると、ミニボーグ60EDくらいまでなら何とか自動ガイドが可能だ。HDー4モーターは単1電池4個で動くので、他の電源は必要ないというのが大きなメリットだ。ただ、北海道では真夏の撮影でもレンズを暖めるヒーターが必須だ。もちろん、真冬は氷点下になるので、ヒーターは強力な方がいい。ぼくはジムケンドリック製のヒーターを使用しているが、その電源として、大自工業のポータブル電源SGー1000(DC12V、0.8A)を使用している。ヒーターだけなら真冬でも一晩もつので、これでよかったのだが、EMー11 Temma2Z赤道儀を動かすとなると、まったく力不足だろう。新しいのを買わなきゃ。

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2016年8月18日 (木)

ここまでわかった宇宙の謎

 スティーヴン・ホーキングとの共同研究でも知られる物理学者ニール・トゥロックは、南アフリカで生まれたが、反アパルトヘイト活動家だった両親が投獄されるなど、苦労したそうだ。その後運よく両親が釈放されたため、最終的に一家はイギリスに移住し、トゥロックはイギリスの大学で物理学を学んだという。現在、トゥロックはカナダの研究所で所長を務めているが、出身地アフリカに研究所をつくり、アフリカから次のアインシュタインを出そうということで熱心に活動している。そのトゥロックの「ここまでわかった宇宙の謎」は、トゥロックがカナダで行った5回の講演をまとめたもので、科学の始まりから最先端の宇宙論までをざっと語っている。最先端の宇宙論というと、かなり現実社会とはかけ離れた話も出てくるが、トゥロックは科学と社会の断絶に強い警告を発し、科学は社会の役に立つことをめざすべしと主張している。

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2016年8月17日 (水)

ブラック・スキャンダル

 ボストンの犯罪王ジェームズ・”ホワイティ”・バルジャーは、FBI幹部と癒着し、情報提供者になる見返りに数々の犯罪を見逃してもらい、敵対する組織をたたきのめしてのし上がっていったという。しかも、バルジャーの弟ウィリアム(ビリー)は、マサチューセッツ州の上院議員を務めていた。20世紀後半のアメリカでそんな古典的な汚職事件があったとはちょっと驚きだが、このバルジャーの半生を描いたのがジョニー・デップ主演の映画「ブラック・スキャンダル」だ。ビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)とFBI幹部ジョン・コノリー(ジョエル・エドガートン)は幼なじみで、コノリーはマフィアたたきのためバルジャー兄弟に接近する。バルジャーはわかっているだけでも10人以上を殺害するなど、20年間にわたって数々の犯罪を重ねたという。デップは、この冷酷、残虐なバルジャーになりきって迫真の演技を見せる。バルジャーは1995年に逮捕されたが逃亡、2011年にようやく逮捕され、終身刑2回+懲役5年で服役中だという。いやはや恐ろしいワルがいたもんだ。

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2016年8月16日 (火)

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生

 バットマンとスーパーマンはご存じアメリカの2大スーパーヒーローだが、これを連載していたDCコミックは、他のスーパーヒーローも加えた「ジャスティス・リーグ」を結成させ、大人気となった。一方、映像化作品の方は、2006年の「スーパーマン リターンズ」と2012年の「ダークナイト ライジング」で一区切りついていたが、2013年に「マン・オブ・スティール」でスーパーマンシリーズがリブートされ、新たな物語が始まっていた。最新作「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」は、バットマンとスーパーマンの対決からジャスティス・リーグ誕生までを描いた作品だ。スーパーマンことクラーク・ケント(ヘンリー・カヴィル)は正義のために戦っているのだが、その力があまりにも強大なため、一般市民が巻き添えになったりして、一部では危険視する人たちも出てくる。その一人がバットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)であり、バットマンは平和を守るためにはスーパーマンを倒さなければならないと思い詰めてしまう。世界征服を企むスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーは、こうした状況を利用し、バットマンとスーパーマンを対決させる。もちろん、バットマンといえどもスーパーマンの力にはまったくかなわないが、スーパーマンにはクリプトナイトという弱点があり、バットマンはスーパーマンを追い詰める。いよいよとどめを刺そうとしたとき、スーパーマンがつぶやいた一言によって、バットマンはスーパーマンの本心を知り、ともに真の敵との戦いに向かうのだった。そうか、ブルースもクラークも、母親は同じ名前だったなぁ。初登場のワンダーウーマンはほとんど身の上話がなかったが、戦闘シーンではいきなり大活躍、スーパーマンに勝るとも劣らない戦闘力を発揮していた。

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2016年8月15日 (月)

ケニー・ベイカー

 映画「スター・ウォーズ」シリーズでR2ーD2を演じたイギリスの俳優ケニー・ベイカーが死去したとの報。R2ーD2はアナキン・スカイウォーカーとルーク・スカイウォーカーのパートナーであり、1977年公開のエピソード4「新たなる希望」からエピソード7「フォースの覚醒」まで全作品に登場する重要なキャラクターだ。もちろんエピソード8以降でもまた活躍してくれるだろう。冥福を祈りたい。

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2016年8月14日 (日)

コードネーム U.N.C.L.E.

 スパイ映画はやはり東西冷戦時代がおもしろい。テロリストがいくらがんばっても、アメリカとソ連という超大国が真っ向からぶつかる話にはかなわないのだ。1960年代に大人気となったアメリカのテレビドラマ「0011ナポレオン・ソロ」は、そのアメリカとソ連の凄腕スパイが組んで国際的犯罪組織と戦う物語だが、これをスーパーマン俳優ヘンリー・カヴィル主演で映画化したのが「コードネーム U.N.C.L.E.」だ。カヴィルは純粋で正義感あふれるクラーク・ケントとは真逆の、キザで女ったらしで元大泥棒のCIAスパイ ナポレオン・ソロをちょっとコミカルに演じている。ソロはまったく性格の違うKGBの凄腕スパイ イリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)と組まされ、ときどき衝突しながらテロリストを追うが、だんだん息の合ったコンビになっていく。最後はお互いに相手を消せという指令を本国から受けるが、ソロの機転で間一髪任務遂行を思い止まった2人は、国際機関U.N.C.L.E.のメンバーとして新たなミッションを命じられるのだった。

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2016年8月13日 (土)

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

 1960年代のアメリカを舞台に、天才詐欺師フランク・アバグネイル(レオナルド・ディカプリオ)とFBI捜査官カール・ハンラティ(トム・ハンクス)の追いかけっこをコミカルに描いた映画が「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」だ。ディカプリオ演じる天才詐欺師は実在の人物がモデルで、16歳で両親が離婚して家を出てから詐欺を働いたという。パイロットや弁護士、医者など次々と身分を偽って相手を信用させるのだが、そのうち弁護士の資格だけは本当に取得したそうだ。アバグネイルを追うFBIは、はっきり言ってちょっとトロいのだが、逮捕されて服役したアバグネイルの才能を見込んで手を差し伸べるなど、ジョン・エドガー・フーヴァーのFBIとは思えないような粋な計らいをしたりする。BGMとして当時の流行歌がたくさん流れるので、オールディーズ好きも楽しめるだろう。しかし、クリストファー・ウォーケンはいつもながら独特の雰囲気だなぁ。

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2016年8月12日 (金)

アポロ13

 アメリカのアポロ計画は、ニール・アームストロング船長率いるアポロ11号が人類初の月面着陸を成功させるなど、偉大な成果を挙げたが、一方では3人の宇宙飛行士の命を奪ったアポロ1号のように悲劇的な結果をもたらしたものもあった。中でもアポロ13号は、打ち上げ後まもなく酸素タンクの爆発に見舞われ、月面着陸が不可能になったばかりか、3人の宇宙飛行士が地球に生還できるかどうかもわからないという危機に直面した。トム・ハンクス主演の映画「アポロ13」は、アポロ13号が無事地球に生還するまでを描いた物語だ。本作は1995年の制作だが、映像はなかなかすばらしい。宇宙船の中の無重量状態は、ワイヤーを使って地上で撮影したものではなく、訓練用の航空機の中で撮影したそうで、どうりでリアルなわけだ。無重量状態は自由落下するエレベーターの中などで人工的に作り出すことができるが、アルベルト・アインシュタインはこの問題を突き詰めることによって一般相対性理論を完成させた。

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2016年8月11日 (木)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀テスト運転③

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀テスト運転③は、電子極軸望遠鏡PoleMasterを試す。専用ソフトはWindows版に加えてMac版もあり、Macでも動かすことができる。PoleMaster本体は、EMー11の極軸望遠鏡のキャップを取り外し、そこにアダプターを取りつけた上で装着する。PCとPoleMasterを接続して専用ソフトを起動すると、CCDカメラが捉えた映像が画面に表示される。あとは北極星をダブルクリックしろなどと手順が示されるので、そのとおりやればいい。ちょっと高度な機能として、大気差も補正できる。まあぼくの撮影地は北緯42度なので、大気差を補正する必要はあまりないかもしれないが。とにかく、家の中でやっても雰囲気が出ないので、これもファーストライトのときにやろう。

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2016年8月10日 (水)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀テスト運転②

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀テスト運転②は、MacBook Air+SkySafariの組み合わせを試す。赤道儀とPCはRS232Cケーブル+USBーシリアル変換ケーブルで接続するが、ドライバをインストールしなくてもちゃんと認識してくれた。Scopeメニューを開き、タカハシTemma2赤道儀、USBシリアルなどと選択してConnectボタンを押すと、めでたく接続できた。あとはステラナビゲータと同じように、星図上で天体をクリックしてGoToボタンを押すだけ。MacユーザーにとってMacで赤道儀をコントロールできるというのはたいへんうれしい。ただ、気になる点が一つ。星図上で北極星近くの星を適当にクリックしてGoToボタンを押したら、バランスウエイトが上にくるまで回ってしまった。こういう場合は鏡筒が上にくるように、鏡筒の東西を入れ替えるのだが、ステラナビゲータはこの機能を備えているのに対し、SkySafariは備えていないのだろうか。そうなると、SkySafariで自動導入を行う場合、あらかじめ鏡筒と天体の位置関係をよく考えておかなければならない。まあそんなに難しいことではないが。

 

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2016年8月 9日 (火)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀テスト運転①

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀が届いたので、あれこれテスト運転してみた。はじめに、2007年モデルのSONY VAIO VGNーTZ50B(Windows 7)+ステラナビゲータの組み合わせを試す。赤道儀とPCはRS232Cケーブル+USBーシリアル変換ケーブルで接続、付属のドライバをインストールしてステラナビゲータを起動すると、問題なく接続できた。星図上で任意の天体をクリックし、望遠鏡導入ボタンを押すと、赤道儀のモーターが動いてターゲットの天体に向かう。もちろんその様子は画面上で見ることができる。何とまあすばらしい。実際に撮影するには、極軸合わせをした後、アライメント(同期)というものをやらなければならないが。タカハシの赤道儀の場合、望遠鏡をいったん天頂に向け、任意の天体1つをPCの画面上で自動導入、実際に望遠鏡をのぞいて、ずれていたら修正する。これは家の中ではできないので、ファーストライトのときにやろう。

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2016年8月 8日 (月)

ペルセウス座流星群

 毎年8月は天文ファンに人気のペルセウス座流星群が活発になる時期だ。ペルセウス座流星群は、太陽の回りを130年周期で公転するスイフト・タットル彗星が放出したチリの粒の集団の中を地球が通過するときに出現する流星群で、毎年8月12〜13日に極大を迎える。今年の極大は12日(金)22時頃という予想なので、12日夜、月が沈む夜半過ぎが観測に適している。ペルセウス座流星群は比較的明るい流星が多く、ぼくも火球(非常に明るい流星)を見たことがある。この火球、何と「ピュー」という音まで聞こえた。これホント。昨年の夏はタイムラプス動画として撮影したが、流星群の撮影は静止画じゃなくタイムラプス動画の方がいいかも。

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2016年8月 7日 (日)

日高本線の駅㉕ 鵡川(むかわ)駅

 むかわ町(旧鵡川町)にある鵡川駅は、1986年に廃線となった富内(とみうち)線と日高本線との分岐点だった。富内線はむかわ町(旧穂別町)や平取町を経由して日高町(旧日高町)までを結んでいて、もともとは沿線から産出される鉱物や木材の輸送用に敷設されたそうだ。ぼくが子どもの頃、鵡川駅で富内線の車両を見た記憶があるが、乗ったことはない。鵡川駅の近くには道の駅むかわ四季の館があり、今はそっちの方が利用者が多そうだが、高規格幹線道路 日高自動車道が日高地方に延伸してからはここを通るクルマも減ったんじゃないだろうか。道路が便利になるのはいいが、これにつきものなのがストロー効果というやつだ。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 6日 (土)

日高本線の駅㉔ 汐見(しおみ)駅

 日高本線は富川駅の先で日高管内を出て胆振(いぶり)管内に入る。最初の駅はむかわ町(旧鵡川町)の汐見駅だ。原野の中にコンクリート造りの駅舎らしきものがあるだけだが、海に向かって進むと鵡川漁港がある。むかわ町の特産品は何と言ってもししゃもだ。町の中心部に行くと、商店の軒先にししゃもがぶら下がっている。ノーベル化学賞を受賞した鈴木章北大名誉教授は鵡川町出身で、現在は弟さんがししゃも販売をやっている。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 5日 (金)

星まつり

 8月5日(金)17時〜7日(日)9時までの2晩、長野県原村の八ヶ岳自然文化園で「サマーホリデーin原村星まつり」が開催される。原村星まつりは1994年に始まり、今年は第23回目だ。また、8月26日(金)午後〜28日(日)12時までの2晩は新潟県胎内市で「胎内星まつり」も開催される。こちらは1984年に始まり、今年で33回目だ。ただ、この時期は天候が安定しないから、だいじょうぶだろうか。

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日高本線の駅㉓ 富川(とみかわ)駅

 富川駅は、日高町(旧門別町)の中心市街地にある。国道235号線はここ富川で国道237号線と分岐し、国道237号線は日高町(旧日高町)や富良野市を経由して旭川市に通じている。平成の大合併で静内町と三石町が日高郡新ひだか町に、日高町と門別町が飛び地合併で沙流(さる)郡日高町になったので、このあたりの地名はちょっとややこしい。昔は富川駅から平取(びらとり)駅までを沙流鉄道が走っていて、沙流川上流で伐採した木材を苫小牧の王子製紙まで輸送していたという。また、鵡川駅からは富内(とみうち)線が分岐していて、日高町駅までを結んでいたが、1986年に廃線となった。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 4日 (木)

日高本線の駅㉒ 日高門別(ひだかもんべつ)駅

 日高門別駅は、日高町(旧門別町)にある無人駅だ。北海道には「もんべつ」という地名がいくつかあるので、ここは「日高」門別という駅名がつけられている。駅からちょっと離れたところ、国道235号線沿いにいずみ食堂という老舗のそば屋があるが、ここは日高地方でも有数の有名店で、映画のロケでも使われたことがある。といいつつ、ぼくは子どもの頃はそばが苦手で、おいしいと思うようになったのは30代後半になってからだが。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 3日 (水)

日高本線の駅㉑ 豊郷(とよさと)駅

 豊郷駅は日高町(旧門別町)にある無人駅だ。隣の清畠駅と似たような駅で、ここも国道235号線がすぐそばを走っている。回りにあるのは太平洋とサラブレッド牧場ばかりで、日高本線らしい景色が楽しめるだろう。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 2日 (火)

日高本線の駅⑳ 清畠(きよはた)駅

 清畠駅は日高町(旧門別町)にある無人駅だ。大狩部駅ほどではないが、清畠駅も海岸線ギリギリにある。また、国道235号線がすぐそばを走っていて、国道から駅が見える。駅舎は待合室のようなシンプルな建物だ。
※2016年9月5日写真差し替え

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2016年8月 1日 (月)

日高本線の駅⑲ 厚賀(あつが)駅

 厚賀駅は日高町(旧門別町)の東端にある無人駅だ。駅周辺は割と人口が多いので、かつては急行「えりも」も止まる交換駅だった。日高本線不通の原因となった土砂災害は、大狩部駅ー厚賀駅間で起きた。日高地方には、日高本線と並行して国道235号線が走っていて、さらに高規格幹線道路 日高自動車道が日高門別ICまで完成しているが、来年中には厚賀ICまで延びる予定だ。道路が便利になるのはいいが、それを口実に鉄道はどんどん廃止されてしまうんじゃないだろうか。
※2016年9月5日写真差し替え

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