スーパーマンⅣ/最強の敵
今は亡きクリストファー・リーヴ主演の映画「スーパーマンⅣ/最強の敵」は、リーヴにとって最後のスーパーマンシリーズ映画となった。米ソが核軍縮交渉を中断し、世界が核戦争の危機に直面する中、スーパーマンは核兵器を地上からなくすと宣言、すべての核兵器を太陽に廃棄する。しかし、スーパーマンの宿敵レックス・ルーサーはこれを利用し、スーパーマンの髪の毛から採取した遺伝子と太陽エネルギーからニュークリアマンを誕生させる。ニュークリアマンのパワーはスーパーマンをはるかに上回り、さすがのスーパーマンも大いに苦しめられる。ところで、将来、世界各国が核兵器廃絶に合意した場合、核兵器を太陽に廃棄することは現実に可能だろうか。これはすなわち、太陽に核兵器を積んだロケットを撃ち込むことができるかということだが、これはかなり難しい。地球から打ち上げるロケットは、太陽に対し地球と同じ公転速度(方向は太陽に向かう方向に直角)を持っていて、これにロケットの速度が加わるのだが、太陽に向かうにはものすごい推進力が必要となる。そのためには、ものすごい量の燃料が必要となるが、燃料が増えれば増えるほどロケットの重量が重くなり、必要な速度を出すことが難しくなるという悪循環に陥る。当然、莫大なおカネがかかることになるが、そんなことなら細かくして地下深くに埋めた方がはるかに安上がり、ということになるだろう。いずれにしても、核兵器や原子力エネルギーというのはおそろしく高くつきそうだ。
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