アジャストメント
アメリカのSF作家フィリップ・K・ディック原作の映画「アジャストメント」は、運命調整局という謎の組織の男たちに追われながらも、自らの手で運命を切り開こうという男女の姿を描いた作品だ。上院議員選挙で敗れたデヴィッド・ノリス(マット・デイモン)は、記者会見直前、エリース(エミリー・ブラント)というダンサーと「偶然」出会う。エリースとの会話でインスピレーションを受けたノリスは、記者会見をうまく乗り切り、再起の可能性を得る。とりあえずベンチャー企業の役員に就任したノリスは、「偶然」にもバスの中でエリースと再会、電話番号を聞き出すことに成功した。しかし、ここで運命調整局という謎の組織の男たちが登場、ノリスはエリースから引き離されてしまうことになる。実は、人々の運命はあらかじめ決まっていて、そこからそれそうになると、運命調整局が調整して元の運命に戻しているのだった。ノリスは将来大統領になる男であり、記者会見をうまく乗り切るためにエリースと出会う運命だったが、2人が結ばれてしまうと、ノリスは大統領になれないという運命だったのだ。運命調整局はそのため、バスの中で2人が出会わないよう細工をするはずだったが、何と待ち時間にうたた寝するという失態を演じてしまう。ノリスの意志の強さが勝っているのか、運命調整局の調整能力に難があるのか、どちらかはわからないが、運命調整局のドタバタぶりがちょっと笑える。
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