七夕
7月7日は七夕だ。しかし、現代の七夕と昔の七夕は季節がちょっとずれている。明治時代に現在の新暦(太陽暦)に移行するまでは、旧暦(太陰太陽暦)が使われていたが、もともとの七夕は旧暦の7月7日だ。旧暦は月の満ち欠けの周期を基準にしていたので、7日というのは上弦の月の日だ。すなわち、昔の七夕の晩はいつも上弦の月が輝いていたことになる。余談だが、織田信長が死んだ本能寺の変は6月2日の明け方なので、明智光秀の兵は新月の夜に本能寺に進撃したことになる。当時は電気がなかったので、まさに闇夜に紛れた進撃だったろう。新暦移行後もそのまま7月7日を七夕にした結果、現代の七夕は梅雨のまっただ中になってしまった。これはちょっと具合が悪い。そこで国立天文台では、昔の七夕に近い日を「伝統的七夕」と名付け、毎年公表している。今年の伝統的七夕は8月9日だ。都会では明るい星がいくつか見える程度だが、空の暗い田舎に行けば、織姫星(ベガ)と彦星(アルタイル)が天の川をはさんで輝いているのがよくわかるだろう。
2013年9月5日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒
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