ファインマン語録
アメリカの物理学者リチャード・ファインマンが死去して四半世紀が過ぎたが、ファインマン人気はまだまだ健在のようで、ときどき関連本が刊行されている。最新刊「ファインマン語録」は、ファインマンが残した1000近くの言葉を収録したものだが、編者のミシェル・ファインマンは、名前から推測できるように、リチャード・ファインマンの娘だ。ファインマンの業績は数多く、特に量子電磁力学や経路積分、ファインマン・ダイアグラム、さらにはカリフォルニア工科大学での講義を教科書にした「ファインマン物理学」といったところが有名だが、何よりもその研究スタイルが独特だった。とにかく、すでに確立した理論であっても、自分で一からそれを作り直すなければ気がすまなかったのだ。このことは、「ぼくは自分で創りあげられないものは、理解できない」という言葉にも表れている。ファインマンは「天文学史上最も驚異的な発見は、星も地球も同じ種類の原子からなっているということである」とも述べているが、さらに驚異的なのは、われわれの体も同じ種類の原子からなっていることだと思う。
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