火星最接近
今日は火星が地球に最接近する。火星と地球は2年2ヶ月毎に最接近するが、地球の軌道が円に近いのに対し、火星の軌道は楕円なので、同じ「最接近」という言い方でも距離は同じではない。楕円が円とどれくらい近いか(または遠いか)を表すには離心率という数値を使うが、地球の離心率が0.01で0(=真円)に近いのに対し、火星の離心率は0.09とちょっと大きい。2年2ヶ月毎の最接近時の距離も、最も近いときで6千万㎞(これが「大接近」)、最も遠いときで1億㎞まで大きく変化する。今回の距離は7.5千万㎞で、大接近ほどではなく、「中接近」といったところだ。国立天文台HPにわかりやすい図があるので、これを見るといいだろう。火星はいま、さそり座の1等星アンタレスの近くにあり、南の夜空で明るく輝いているので、すぐに見つけられる。ただ、ある程度大きな望遠鏡じゃないと小さな点にしか見えない。新聞やテレビでも大きく報道しているが、これらは大きな望遠鏡による写真を使っていることが多いので、こんなに大きく見えるんだ〜と思うとガッカリするかもしれない。
« ボーン・アルティメイタム | トップページ | グリーン・ホーネット »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑨(2025.02.15)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑧(2025.02.14)
- 沈む満月(2025.02.13)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑦(2025.02.12)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑥(2025.02.11)
コメント