電子と原子核の発見
物質を構成する最小単位である原子(アトム、「分割できない」という意味)という言葉は、紀元前4〜5世紀、哲学者デモクリトスが活躍する時代からあった。それ以来原子は、物質を構成する最小単位である以上、当然内部構造は持たないと考えられてきた。しかし、20世紀が近づくにつれ、さまざまな実験結果を踏まえた新たな原子像が姿を現してくる。そのスタートとなった大きな発見が、まずは1897年にあった。イギリスの物理学者J.J.トムソンによる電子の発見だ。世紀は変わり、1911年にはイギリスの物理学者アーネスト・ラザフォードが原子核を発見した。電子や原子核といった直接目で見ることのできないミクロの世界の謎を、人類はどうやって解き明かしたのだろうか。アメリカの物理学者スティーヴン・ワインバーグが書いた「電子と原子核の発見」は、20世紀物理学を築いた人々の壮大な物語を描いた本だ。
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