地球46億年全史
イタリア・ナポリ湾は地質学発祥の地だ。ここにはベスビオ山という火山があり、ときどき大噴火を起こしているのだが、紀元79年の大噴火ではポンペイ市が火砕流に埋もれ、これが記録として残されたのだ。また、ハワイは、火山活動によって誕生した複数の島々からなり、古い島ではすでに火山活動を終えているが、新しい島では今も溶岩が流れ出している。これら地球上で起きたさまざまな現象を説明するのが、プレートテクトニクスという理論だ。三葉虫の研究で有名なイギリスの古生物学者リチャード・フォーティが書いた「地球46億年全史」は、プレートテクトニクスがいかに地球に対する認識を変えたかについて、ナポリ湾やハワイなど地質学上重要な場所を紹介しながら解説する本だ。Googleマップで現地の様子を見ながら読むと楽しいだろう。ただ、この分野では日本列島もかなり特徴的な場所なので、できれば日本列島も詳しく紹介してほしかったところだ。
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