場の理論のはなし
場というのは物理学ではとても重要な概念だ。質量のある物体が2つあった場合、それらは互いに引力を及ぼす。また、電荷を帯びた物体が2つあったばあい、どちらもプラス(またはマイナス)であれば斥力を、プラスとマイナスであれば引力を及ぼす。これを、離れた物体どうしが直接的に力を及ぼすと考えるのではなく、物体がある場所の性質が変わり、それが次々と回りの空間に伝わって、もう一つの物体に力を及ぼすというのが場の考え方だ。力学や電磁気学、量子力学、相対性理論などは、どれも場の理論として記述される。湯川秀樹の「場の理論のはなし」は、1949年に刊行された「続・理論物理学講話」に江沢洋が手を加えた改訂版で、「理論物理学講話」の復刻版である「理論物理学を語る」の続編だ。
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