日本経緯度原点
港区麻布台、ロシア大使館の裏にある日本経緯度原点は、かつて東京天文台(現国立天文台)があった場所だ。1888年(明治21年)、東京天文台がここに建設され、ドイツ製のレプソルド子午儀が設置された。子午儀というのは特殊な天体望遠鏡で、子午儀を使って星の南中時刻を観測することで、その土地の位置や時刻を正確に決めることができる。今なら人工衛星を使って地球の精密な測定ができるが、昔はこうしていたのだ。レプソルド子午儀は現在、三鷹の国立天文台で保存されていて、いつでも見学することができる。日本経緯度原点の数値は、だいたい東経139度44分28秒、北緯35度39分29秒だが、2011年の東北地方太平洋沖地震による地殻変動で27㎝も東に移動したそうだ。
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