北区の西ヶ原貝塚は、縄文時代後期の貝塚で、今の飛鳥中学校周辺にあったと考えられている。飛鳥山博物館に西ヶ原貝塚の貝層をはぎ取った標本が展示されているが、貝殻だけでなく、動物や魚の骨なども見つかっている。このあたりの住人は、現代人とさして変わらない、さまざまな魚介類や動物の肉を食べていたらしい。また、縄文時代後期はハマグリの貝殻が多いのに対し、縄文時代晩期にはヤマトシジミが大半を占めるようになっている。ヤマトシジミは淡水と海水の混ざったところに生息するので、縄文海進によって関東平野の内部まで入り込んでいた海岸線がこの頃、今の海岸線に向かって退いていったのだろう。
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