かみのけ座の散開星団
明け方の空にカタリナ彗星がいるということで、天気予報もよさそうなので、撮影のため北海道に帰った。月が沈むのは夜半過ぎなので、いつもの撮影地で待機していると、雲一つない好天で、月明かりの下、冬の星空が輝いていた。しかし、月が西に傾き、そろそろ望遠鏡のセッティングをしようとしたところ、非情にも雲が。しばらくして南天は晴れてきたものの、北極星はずっと雲に隠されたまま。そうなのだ。北極星が見えないと、赤道儀の極軸合わせができず、撮影が始められないのだ。ようやく北極星を覆う雲がなくなり、あわてて望遠鏡のセッティングを開始。まずはかみのけ座をテスト撮影した。かみのけ座はほぼ全体がMel.111という散開星団になっていて、この近くにはかみのけ座銀河団やおとめ座銀河団がある。しかし、その後も構図合わせに手こずり、なかなか撮影が進まない。しかも、肝心のカタリナ彗星がみつからない。なんと、位置を間違えていたのだ。そうこうしているうちにまた雲がやってきた。じゃんじゃん撮影しようと計画していた春の銀河も、カタリナ彗星も、すべては露と消えたのだった。しかも、事前の天気予報では晴れそうだった翌日の夜はなんと雨。その夜、陸別町の銀河の森天文台では、低緯度オーロラの撮影に成功したそうだ。彗星とオーロラを一度に見るという一生に一度かもしれないチャンスを逃してしまった!
2015年12月20日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒
« 007「サンダーボール作戦」(マンガ) | トップページ | コロンビアーナ »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑨(2025.02.15)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑧(2025.02.14)
- 沈む満月(2025.02.13)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑦(2025.02.12)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑥(2025.02.11)
コメント