将門記の舞台を歩く①
平将門は10世紀中頃、坂東(今の関東)で承平天慶の乱を起こした。その経緯は、「将門記(しょうもんき)」という書物によって、1000年以上経った現代でも知ることができるが、「将門記」の冒頭は「野本合戦」の場面から始まっている(本当の冒頭部分は欠落してわからない)。当時将門は30代前半だったと思われるが、父 良将(良持とも)が若くして死去し、伯父の国香やその舅 源護らと対立していたらしい。源護と国香は今の茨城県筑西市を本拠地としていたが、将門が所用でこのあたりを訪ねた際、源護の息子 扶(たすく)・隆・繁の3兄弟に襲撃された。将門はこれを返り討ちにし、源護や国香の居館まで一気に攻め込んで火をつけ、国香は焼死してしまう。この「野本合戦」の舞台となったのは、筑西市中上野〜赤浜周辺と推定されている。このあたりからは筑波山がよく見えるが、将門も国香と対立する前はたまに遊びに来ていただろうから、将門にとって見慣れた風景だったに違いない。
« ニキータ | トップページ | 将門記の舞台を歩く② »
「バイク、旅」カテゴリの記事
- 小石川植物園②(2023.01.29)
- 小石川植物園①(2023.01.28)
- 国立科学博物館附属自然教育園(2023.01.22)
- 明治神宮外苑と青山・赤坂・六本木高層ビル群(2023.01.18)
- 新宿御苑と新宿高層ビル群(2023.01.17)
« ニキータ | トップページ | 将門記の舞台を歩く② »
コメント