将門記の舞台を歩く①
平将門は10世紀中頃、坂東(今の関東)で承平天慶の乱を起こした。その経緯は、「将門記(しょうもんき)」という書物によって、1000年以上経った現代でも知ることができるが、「将門記」の冒頭は「野本合戦」の場面から始まっている(本当の冒頭部分は欠落してわからない)。当時将門は30代前半だったと思われるが、父 良将(良持とも)が若くして死去し、伯父の国香やその舅 源護らと対立していたらしい。源護と国香は今の茨城県筑西市を本拠地としていたが、将門が所用でこのあたりを訪ねた際、源護の息子 扶(たすく)・隆・繁の3兄弟に襲撃された。将門はこれを返り討ちにし、源護や国香の居館まで一気に攻め込んで火をつけ、国香は焼死してしまう。この「野本合戦」の舞台となったのは、筑西市中上野〜赤浜周辺と推定されている。このあたりからは筑波山がよく見えるが、将門も国香と対立する前はたまに遊びに来ていただろうから、将門にとって見慣れた風景だったに違いない。
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