ベルヴェデール
007ジェームズ・ボンドが愛飲する酒はシャンパンとマティーニだ。シャンパンについては、もともとはドン・ペリニヨンを愛飲していたが、途中からボランジェ・グランダネを飲むようになった。マティーニについては、イアン・フレミングの原作「カジノ・ロワイヤル」につくり方が詳しく書いてあるが、ゴードンのジン+ウォッカ+キナ・リレのベルモットを氷みたいに冷たくなるまでよくシェイクし、レモンの皮を薄く大きく切ったやつを入れる。当時は東西冷戦の時代で、イギリス(ジン)・フランス(ベルモット)とソ連(ウォッカ)の関係を表したレシピだったとも言われている。このマティーニには数多くの種類があり、ジン+ドライベルモットでつくるのが通常のマティーニ、ウォッカ+ドライベルモットでつくるのはウォッカ・マティーニと呼ばれている。なお、マティーニは普通、シェイクではなくステアでつくるが、ボンドはシェイクでつくるのが好みで、「Shaken, not stirred(ステアでなくシェイクで)」はボンドの決まり文句だ。ボンドはこれまで、ウォッカとしてはスミノフやフィンランディアを飲んでいたが、まもなく公開となる映画「スペクター」では、ポーランドの「ベルヴェデール」を飲むようだ。というわけで、これを記念した限定商品が発売されている。
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