口径30m超大型望遠鏡TMT
国立天文台がハワイ島マウナケア山頂に建設を進めている口径30m超大型光学赤外線望遠鏡TMT(Thirty Meter Telescope)は、現在世界最大級のすばる望遠鏡(口径8.2m)をはるかにしのぐ高性能望遠鏡をめざしている。すばる望遠鏡は主鏡が一枚鏡だが、口径30mともなると一枚鏡では製造が困難なので、492枚もの鏡をつなぎ合わせて主鏡とする。標高4,200mで地上より大気が薄いとはいえ、大気のゆらぎによって像が乱されるので、これを補正する最新の補償光学機器も取り付ける。この結果、宇宙空間にあるハッブル宇宙望遠鏡を10倍以上上回る解像度を実現する計画だ。完成は2024年の予定で、TMTが稼働すれば、天文学も大きく塗り替えられるかもしれない。
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