宇宙戦争
H・G・ウェルズの古典的名作「宇宙戦争」を映画化した作品は、10年前にトム・クルーズ主演でスティーヴン・スピルバーグがリメイクしたものがあるが、オリジナルは1953年の映画「宇宙戦争」だ。スピルバーグ版より半世紀も前の作品なので、映像は比較のしようがないが、当時としては最先端だったんだろう。原作では火星人はトライポッドという3本足の戦闘機械に乗っているが、本作では、磁力で浮揚する空飛ぶ円盤に乗っている。火星人の科学技術は地球人よりかなり進んでいて、地球人の攻撃はまったく歯が立たない。まさに火星人のやりたい放題で、街はどんどん破壊されていく。しかし、ある日火星人はピタッと動きを止める。火星人は、火星にはない、地球の微生物によって死に絶えてしまったのだ。かくして地球は救われるというストーリーだ。1938年にオーソン・ウェルズによりラジオドラマ化されたときは、本当に火星人が来襲したと思い込んだ聴衆がパニックを起こしたという伝説まである。主演のジーン・バリーはアメリカの俳優で、ジェームズ・ボンド役の候補になったこともあるそうだ。
« 今度こそ納得する 物理・数学再入門 | トップページ | ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ »
「音楽、映画、読書」カテゴリの記事
- ヴァンゲリス(2022.05.21)
- メン・イン・ブラック:インターナショナル(2022.04.27)
- リズム・セクション(2022.04.24)
- ギリシャに消えた嘘(2022.04.11)
- スタートレック:ピカード(2022.04.08)
コメント