ハンニバル・ライジング
天才的な精神科医であり殺害した人間の臓器を食べる猟奇的犯罪者ハンニバル・レクターシリーズ第4作目「ハンニバル・ライジング」は、リトアニアの貴族の御曹司ハンニバル・レクターがいかにして「人食いハンニバル」になったかを描く作品だ。物語はレクター(ギャスパー・ウリエル)の少年時代、一家が戦争に巻き込まれるところから始まる。父と母を目の前で殺され、幼い妹ミーシャと二人きりになったレクターは、戦場で略奪を繰り返すならず者たちに捕らえられる。このとき、レクターの人格形成に決定的なできごとが起きる。食料が尽きたならず者たちは、ミーシャを殺害して食べてしまうのだ。この過酷な状況を何とか生き延びたレクターは、死んだ叔父の未亡人レディ・ムラサキ(コン・リー)とともに生活するが、ミーシャを殺したならず者の一人の居場所を突き止め、復讐を開始するのだった。前作までが中年体型のアンソニー・ホプキンスだったのが、急に若くてハンサムなウリエルになったので、ちょっと違和感もあるが、レクターの猟奇性がなかなかよく出ている。復讐を遂げたレクターはこの後ひそかにアメリカに渡るようだが、レディ・ムラサキはどうなったのだろうか。
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