ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ
イギリスの作家ジョン・ル・カレによる小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は、東西冷戦下のイギリスMI6(サーカス)を舞台とした傑作スパイ小説だ。サーカスのトップ コントロールは、サーカス内にモスクワセンター(KGB)の二重スパイ「もぐら」がいるのではないかと疑い、その正体を突き止めるためある作戦を遂行しようとする。しかし、その作戦は大失敗に終わり、コントロールは失脚、コントロールの片腕ジョージ・スマイリーもサーカスを追われる。しかし、やはり「もぐら」はいるのではないかと疑った政府上層部の指令で、引退したコントロールが捜査に引っ張り出され、地道な捜査の末ついに「もぐら」の正体を暴くのだった。タイトルはコントロールがサーカス幹部5人を意味する暗号からとられているが、実はコントロールはスマイリーさえ疑っていた。この世界、自分以外はすべて疑えということなんだろう。「もぐら」の正体は突き止めたが、スマイリーにはさらに、「もぐら」を操っていたモスクワセンターのカーラとの対決が待っている。「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」はイギリスでドラマ化されたほか、「裏切りのサーカス」として映画化もされた。ドラマでスマイリーを演じたのは、映画「スター・ウォーズ」でオビ=ワン・ケノービを演じたアレック・ギネスで、これはぜひ見てみたい。
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