未知なる宇宙物質を求めて
素粒子物理学とは、物質の究極の構成要素である素粒子について研究する分野だ。最先端の素粒子物理学では、標準模型というものが確立していて、物質を構成する素粒子にクォークとレプトンという名前がつけられている。また、素粒子の間に働く力(相互作用)には重力、電磁気力、強い力、弱い力という4つの力があり、それぞれを媒介するグラビトン、光子、グルーオン、ウィークボソンという素粒子がある。オランダの物理学者ゲラルド・トフーフトが書いた「未知なる宇宙物質を求めて」は、電磁気力と弱い力を統一する電弱統一理論に重要な貢献をした著者が、素粒子物理学の基本概念をわかりやすく解説した本だ。トフーフトの発見後、日本の物理学者 小林誠と益川敏英が小林・益川理論を発表、標準模型はさらなる発展を見せる。そして2012年、標準模型のうち最後まで発見されずに残っていたヒッグス粒子が、ヨーロッパ原子核研究機構(CERN)での実験によって発見されたことが確実視されている。
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