原子・原子核・原子力
東大全共闘議長だった山本義隆は、予備校講師をやりながら在野の研究者として物理学や科学史の本をたくさん書いている。最新作「原子・原子核・原子力」は、予備校での記念講演をもとに原子論の歴史を述べた本だ。ぼくも実はウン十年前に山本の講義を受けていたことがあるが、大阪弁での軽妙な講義はなかなかおもしろかった。確か原子核をとりまく電子の話だと思うが、「ころもは急に止まれない」などとダジャレを飛ばし、教室は笑いに包まれていた。ここ10年ほど、原子・原子核の分野は大学入試で出題しなくていいということになっていたそうだが、山本が言うとおり、福島第一原発の事故があり、日常生活に原子・原子核・原子力に関する言葉が入ってきた以上、最低限のことは知っていなければならないだろう。原子力に関しては、アメリカの「マンハッタン計画」に参加し、人類初の核実験「トリニティ実験」にも立ち会ったリチャード・ファインマンが、後年ホノルルの寺を訪ねたときの住職の言葉をよく引用している。「人はみな極楽の門を開く鍵を与えられているが、その同じ鍵は地獄の門をも開く」
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