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2015年9月19日 (土)

星界の報告

 ガリレオ・ガリレイは地動説を主張して裁判で有罪判決を受け、「それでも地球は動いている」とつぶやいたとして有名だろう。17世紀初め、ガリレオはオランダで望遠鏡が発明されたことを知り、自らもその原理を考えてガリレオ式望遠鏡を製作した。今日でもオペラグラスに使われる形式だが、ガリレオはこれを使って人類初の望遠鏡による天体観測を行った。ガリレオは月を観測し、月面には地球と同じように山や谷があること、木星の回りを4つの衛星が回っていることなどを発見した。ガリレオはこうした成果をまとめ、「星界の報告」という本として刊行した。ガリレオは物理学の分野でも、ピサの斜塔で落下実験を行って落体の法則を実証するなど、仮説を立ててそれを実験で検証するという科学的手法を初めて取り入れた人物と言われている。なお、ガリレオが望遠鏡を製作したすぐ後にヨハネス・ケプラーもケプラー式望遠鏡を考案、これが今でもアマチュア向け望遠鏡の主流となっている。

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