平将門の乱
平将門の乱は、武士の時代への序曲だったと言えるが、将門という人物を生み出した10世紀の関東はどういう社会だったのだろうか。福田豊彦が書いた「平将門の乱」は、将門とその乱を通じて、背後にあった10世紀の東国社会を描き、どのような意味で次の時代への準備が整えられていたかをみようとする。関東地方では、戦後の高速道路や団地造成に伴い、各地で製鉄遺跡が発掘されたが、その中には、将門が活躍していた時代、地域で発掘されたものもある。こうしたところで農具、武具、馬具が製造されたこと、そして馬の生産が大規模に行われたことが、将門のような兵(つわもの)が登場する背景にあった。「将門記」には、将門が百騎を超える騎馬隊を組織し、合戦で活躍する場面が描かれているが、将門の領内には2つの官牧があり、将門はそこの牧師を兼ねていたのだろうとも言われている。
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