007「薔薇と拳銃」(小説)
イアン・フレミングの小説007シリーズの短編集「薔薇と拳銃」は、映画007シリーズ第14作「美しき獲物たち」や第12作「ユア・アイズ・オンリー」、第22作「慰めの報酬」の原作に当たる作品を収録しているが、中にはタイトルだけ同じで内容はまるっきり関係ないのもある。とりわけ「慰めの報酬」の原作である「ナッソーの夜」は異色で、ボンドがある平凡そうな女性の数奇な運命を聞かされ、派手な生き方をしている自分の人生をひどくうつろなものに感じてしまうという話だ。ちょっとボンドらしくないなぁという気もするが、秘密情報部員には地に足の着いた部分も必要なんだろう。
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