宇宙を支配する6つの数
自然法則というのは方程式と物理定数によって記述される。物理定数はなぜかそう決まっている数だが、ちょっとでも違う数だったなら、世の中の姿はまるっきり違うものになっていたはずという不思議な数だ。イギリスの宇宙物理学者マーティン・リースが書いた「宇宙を支配する6つの数」は、特に重要だと考えられている6つの数を取り上げ、解説した本だ。宇宙が今ある姿のように進化し、われわれのような知的生命体が現れたのは、これら6つの数が非常に精密に「調整」されているからだが、だからといって創造主がいると考えるのも早計だ。物理定数や物理法則が異なる宇宙が無数に存在し、たまたまわれわれのような知的生命体が存在できる宇宙があったから、われわれが存在しているのだろうというのが、多宇宙(マルチバース)と呼ばれる仮設だ。
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