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タンポポは英語でdandelionというが、この言葉で思い出すのは松任谷由実の「ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ」という曲だ。この曲が発表されたのはぼくが高校生のときだったと思うが、大学生になってからユーミンはかなり徹底的に聴いたので、今でもよく覚えている。「ダンデライオン」が収録されたアルバム「VOYAGER」がまた傑作ぞろいで、南回帰線のことを英語で「Tropic of Capricorn」と呼ぶのもこのアルバムで知った。「Capricorn」はやぎ座のことで、北半球が冬至(=南半球が夏至)になる頃、太陽はやぎ座にあり、南回帰線上では正午に太陽が天頂にくるということで、そのように名付けられた。ただしこれは古代バビロニア時代の話で、今は冬至点はやぎ座ではなくいて座にある。なお、北回帰線は「Tropic of Cancer」で、これは夏至点がかに座(Cancer)にあることによる。
桜が咲くと北海道は春本番、いろいろな花が咲き始め、新緑がまぶしい季節を迎える。7月になると、二十間道路桜並木にはコスモスの苗が植えられ、短い夏を終えると、秋にはコスモスロードへと変身する。そしてコスモスの花が終わる頃には、朝晩すっかり寒くなり、やがて冬を迎える。北海道のバイクシーズンはだいたい5〜9月くらいで、10月になると特に道東や道北への長距離ツーリングは寒さに震えながらとなる。一方、天体写真撮影の方はというと、日高地方の春から夏は濃霧が出やすく、秋から冬の方がきれいに晴れ上がることが多い。もちろん冬はとっても寒いので、撮影はなかなか大変だが、クマにおびえなくていいだけ冬の方が安心できる。
日本列島は世界的に見ても非常に特色ある地形と地質を有している。では、日本列島はいつどのようにして誕生したのか。日本の地質学者 平朝彦が書いた「日本列島の誕生」は、その謎に迫る本だ。結論を言えば、日本列島は、海洋底の沈み込む場所で、深海の堆積物や海洋地殻の一部がはぎ取られ、陸側に付け加わるという、付加作用でできた付加体であるということになるが、このような具体的なイメージを描くことができるようになったのは、地質や化石の研究、そしてプレートテクトニクスの体系化が大きく進んだことによる。驚きなのは、日本列島が形成されるのにかかった時間は、46億年の地球の歴史から見ればごくわずかな時間だということだ。平が示唆するとおり、世界で最も活動的な場所に位置している東京が今の繁栄を続けられる時代は、あと少ししかないのかもしれない。とは言えぼくの故郷も、日高山脈という特異な地形を有しており、安全な場所とは言えないのだが。
映画「96時間/レクイエム(TAKEN 3)」は、凄腕元CIAエージェントのブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)が、一人娘キムを守るため、みたび無敵の父親ぶりを見せつけるノンストップ・アクション映画だ。元妻レノーアと再び親密な関係になりそうなブライアンだったが、レノーアは突然殺され、ブライアンは容疑者として警察に追われることになる。全力を挙げて追ってくる警察の追跡をかわしながら、キムを守るため、ブライアンは事件の真相に迫っていく。今回はブライアンの元同僚の3人の友人も活躍するほか、フォレスト・ウィテカー演じるロサンゼルス市警のドッツラー警部もいい味を出している。