狂騒する宇宙
アルベルト・アインシュタインの一般相対性理論を宇宙に当てはめると、宇宙は静的ではなく、膨張するか収縮するという数学解が得られることがわかった。しかし、アインシュタインは宇宙は静的であると信じていたので、自らの方程式に宇宙項と呼ばれる定数を付け加え、つじつまを合わせようとした。後にエドウィン・ハッブルが宇宙の膨張を発見、アインシュタインは宇宙項の導入を人生最大の過ちとして消去した。ところが、20世紀終わり頃になると、観測の結果宇宙の膨張が加速していることが判明、これを説明するには、ダークエネルギーという正体不明のエネルギーが必要となった。このダークエネルギーは、数学的にはアインシュタインが消去した宇宙項と同等であり、かくしてアインシュタインの宇宙項は復活することになった。アメリカの天文学者ロバート・P・キルシュナーが書いた「狂騒する宇宙」は、ダークマターやダークエネルギーなど、天文学のホットな話題を解説した本だ。
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