巨大ブラックホールと宇宙
われわれの銀河系には太陽の400万倍の質量を持つ巨大ブラックホールがあるが、銀河系だけでなく、ほとんどの銀河の中心には、巨大ブラックホールがあるようだ。つい最近も北京大学の研究チームが、太陽の120億倍というとんでもない質量を持つ超巨大ブラックホールを発見した。このような巨大ブラックホールがどうやってつくられたかは謎だが、ブラックホールの形成と銀河の形成は密接に関連しているらしい。ブラックホール周辺は激しく活動していて、ブラックホールが物質を飲み込むときに宇宙ジェットを放出することがある。20世紀中頃、何十億光年も離れているのに恒星のように明るく見える謎の天体クエーサーがたくさん発見されたが、その後の研究により、巨大ブラックホールを持つ活動銀河核が見えているのだと考えられるようになった。日本の天文学者 谷口義明らが書いた「巨大ブラックホールと宇宙」は、巨大ブラックホールの謎に迫る本だ。
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