遺伝子の川
イギリスの生物学者リチャード・ドーキンスの本は、どれも分厚い。有名な「利己的な遺伝子」なんか500ページもある大作なので、買ってはあるが実はいまだに読んでない。そんな中で、「遺伝子の川」は230ページくらいと手頃であり、しかも内容的にも他の本より一般向けになっているので、ドーキンスを初めて知るにはいいかもしれない。ドーキンスはよく、「利己的な遺伝子」というような比喩を使うが、「遺伝子の川」とは、地質学的な時間を流れながら分岐していくDNAの川のことを言っている。一つの種が二つに分かれると、新しい種が生まれる。地球上にはいま、3000万にのぼるDNAの川があるが、かつて地球上に存在した川の流れは30億にもなると考えられている。その中から、自分自身のことについて考える知的生命体が誕生したのは、やはり驚くべきことだと思う。
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