見えない宇宙
宇宙を構成するもののうち、目に見える普通の物質はわずか5%に過ぎない。なぜそんなことがわかったのかというと、銀河団の中の銀河の動きや銀河の回転速度を観測したところ、目に見える物質の何倍もの質量がないと説明できないような結果が出たからだ。そこで、そのような未知の物質を「ダークマター(暗黒物質)」と名付け、正体を探る研究が続けられてきた。ところが、それだけではなかった。観測機器の進歩により宇宙の膨張が加速していることがわかり、宇宙には正体不明のダークエネルギーが存在することが明らかになってきた。最新の研究では、宇宙を構成するもののうち、ダークマターが27%、ダークエネルギーが68%ということになっている。アメリカの天文学者ダン・フーパーが書いた「見えない宇宙」は、宇宙の大部分を占めるダークマターやダークエネルギーの正体に迫ろうという本だ。
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