コスモス・オデッセイ
自然界には原始番号92ウランまでの元素が存在するが、もともと138億年前のビッグバンで生成したのは水素(陽子1個)とヘリウム(陽子2個)ぐらいだった。それが重力で集まり、中心部で核融合を起こして初めて恒星が誕生したのは、ビッグバンから数億年後と考えられている。ひとたび核融合が起きると、水素・ヘリウムより重い元素が生成していくが、特に大質量星では、核融合は非常に速いスピードで進んでいく。そして、地球でおなじみの炭素や窒素、酸素、カルシウムなどがどんどんつくられ、中心には鉄がたまっていく。これが超新星爆発で飛び散り、次世代の星の材料になり、さらには地球上の生命のもとにもなった。アメリカの物理学者ローレンス・クラウスが書いた「コスモス・オデッセイ」は、宇宙の誕生から生命の誕生まで、1個の酸素原子をめぐる壮大な物語だ。
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