科学が描く大きな絵小さな絵
自然界の4つの力、重力、電磁気力、強い力、弱い力は、宇宙の始まりにおいては同じものだったのではないかというのが現代物理学の究極理論とも呼ばれるものだ。究極理論の追究は、電磁気力と弱い力が統一された電弱統一理論から大きく発展していくが、その電弱統一理論を発見した1人がアメリカの物理学者シェルダン・グラショウだ。グラショウはまた、物質を形づくる基本粒子であるクォークの1つ、チャームクォークの存在も予言した。クォークは6種類あって、第1世代のアップクォークとダウンクォーク、第2世代のチャームクォークとストレンジクォーク、第3世代のトップクォークとボトムクォークという名前がついている。グラショウが書いた「科学が描く大きな絵小さな絵」は、グラショウ自身の一物理学者としてのあゆみを振り返りながら、遠い宇宙の果てから極微のクォークの世界まで、知的冒険の旅を案内してくれる本だ。
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