日本列島の20億年
日本列島が形成されたのは、46億年の地球の歴史から見れば、割と最近だ。海洋プレートが海溝で大陸プレートの下に沈み込むとき、海洋プレートの上の堆積物がはぎ取られ、陸側に積み重なっていくものを付加体というが、日本列島は主に付加体からできている。これが大陸から引き裂かれ、弧状列島となっていくのだが、今の姿になったのは1万年前とごく最近のことだ。しかし、日本列島の元になった付加体の中には、もちろんもっと古いパーツがある。中でも、岐阜県七宗町(ひちそうちょう)の飛騨川沿いの上麻生礫岩(れきがん)には、20億年前という日本最古の片麻岩(へんまがん)が含まれている。このように日本列島に刻まれた地球の歴史を物語る50の景観を選び、写真とともに紹介するのが「日本列島の20億年」だ。北海道からも、浦幌町にあるKーT(K/Pg)境界やアポイ岳の幌満かんらん岩体などが紹介されている。
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