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イギリスの王立研究所は、1825年以来毎年、子どもたちのためのクリスマス・レクチャーを開催している。イギリスの生物学者リチャード・ドーキンスは1991年、このレクチャーで進化論についての講演を行っているが、これを書籍化したのが「進化とは何か」だ。子ども向けとあって、とてもわかりやすい話で進化論の神髄が語られる。ただし、翻訳はやり直した方がいいだろう。レクチャーには「銀河ヒッチハイク・ガイド」の作者ダグラス・アダムスも登場し、「銀河ヒッチハイク・ガイド」の一節を朗読するシーンがある。この「銀河ヒッチハイク・ガイド」は映画化されていて、TVドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」でジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンが出演しているが、まだ見ていないので、そのうち見てみようかな。
NASAの有人宇宙飛行ミッションでは、毎回クルーのポスターを作成している。これまでにも映画スター・トレックやマトリックス、さらにはビートルズのアビイ・ロードのジャケットのパロディなんかもあり、なかなか楽しいものが多い。日本人宇宙飛行士 油井亀美也さんも参加する第45次国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションのポスターは、おまちかねスター・ウォーズのジェダイ騎士団だ。
マーベル・コミックのスーパーヒーロー キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、強い愛国心を持った青年だったが、あまりにも貧弱な体だったため、何度も軍への入隊を拒否されていた。一方、軍は極秘の「スーパーソルジャー計画」を進めていたが、強い正義感を持つロジャースを評価し、スーパーソルジャーに仕立て上げることになった。超人血清を打たれたロジャースはみごとマッチョな体になり、キャプテンアメリカとして超人的な力を発揮し始める。しかし、スーパーヒーローものは敵(スーパーヴィラン)も手強い。2011年の映画「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」では、スーパーヴィランとしてナチスの将校ヨハン・シュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)が登場する。シュミットは未完成の血清の副作用でレッドスカルという醜い姿に変身していた。レッドスカルの魔の手からアメリカを守ったキャプテン・アメリカだが、その代償として爆弾を積んだ飛行機とともに北極海に沈む。目覚めたのは70年後の現代だった。
マーベル・コミックのスーパーヒーロー ソー(クリス・ヘムズワース)は、地球人ではなく、神の世界アスガルドの王オーディン(アンソニー・ホプキンス)の息子だ。2011年の映画「マイティー・ソー」では、アスガルド最強の戦士であったソーが、傲慢なあまりアスガルドを戦乱の危機に陥れたため、オーディンによりその力を奪われた上、地球に追放されてしまう。地球に落下したソーは天文学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)と出会い、徐々に自らの傲慢さを省みるようになっていく。一方、アスガルドでは、ソーの義弟ロキが陰謀を企んでいた。ロキはオーディンやソーを倒し、アスガルドを征服しようとしていたのだ。というわけで、ソーとロキの人間離れした2人が地球上で死闘を繰り広げる。ソーの武器はムジョルニアというハンマーで、これを持ったソーはものすごいパワーを発揮する。アベンジャーズのスーパーヒーローの中で最強なのはやっぱりソーではなかろうか。なにせ地球人ではなく神の世界の人間だし。それに、スター・ウォーズでナタリー・ポートマンが演じたパドメ・アミダラは、何と言ってもルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナの母なのだ。
ニコンが天体撮影専用デジタル一眼レフカメラD810Aを発表した。これまで天体写真の分野ではキャノンが先行していたが、ついにニコンも専用モデルを投入してきた。ぼくはキャノンEOS60Daを使っているが、天体撮影専用モデルの最大の特長は、散光星雲などの赤い光がよく写ることだ。しかも、ニコンD810Aは後発だけあって、天体撮影に特化した新機能もたくさんあるようだ。なによりも、キャノンEOS60DaのイメージセンサーがAPSーCサイズなのに対し、ニコンD810Aはフルサイズだ。しかし、当然価格は40万円超とすんごく高〜い。ま、ほとんどプロ向けかな。
マーベル・コミックのアイアンマンは、天才発明家であり巨大軍事企業スターク・インダストリーズCEOであるトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)が、自ら開発したパワードスーツ(アーマー)を装着したスーパーヒーローだ。2008年の映画「アイアンマン」では、スタークはアフガニスタンで新型兵器のプレゼンをしていたが、ゲリラに襲われ、自らが開発したミサイルによって重傷を負う。ミサイルの破片が心臓に突き刺さったままのスタークは、ゲリラに新兵器開発を強要されるが、ゲリラの目を盗んでパワードスーツ マーク1を完成させ、辛くも脱出に成功する。帰国したスタークは、兵器製造からの撤退を発表する一方で、新たなパワードスーツの開発に着手する。マーク2を経てマーク3を完成させたスタークは、いよいよアイアンマンとしてスーパーヒーローの道を歩み始めるのだった。なお、トニー・スタークの父ハワード・スタークは、スターク・インダストリーズを創業した天才発明家で、「キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー」でも重要な役割を演じる。
NASAが2006年に打ち上げた無人探査機ニュー・ホライズンズが今年、いよいよ冥王星の探査を開始する。今はまだ鮮明な画像は得られないが、4月後半になるとハッブル宇宙望遠鏡よりも鮮明な画像が得られる見込みだ。7月14日には冥王星に最接近するが、人類が初めて目にする冥王星の素顔は、きっと驚異に満ちたものになるだろう。
アメコミ(アメリカン・コミック)といえばスーパーヒーローだ。2大アメコミの一方の雄DCコミックならスーパーマンやバットマン、もう一方の雄マーベル・コミックならスパイダーマンやキャプテン・アメリカが代表的な存在だろう。2012年の映画「アベンジャーズ」は、キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)、アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)、ハルク(マーク・ラファロ)、ソー(クリス・ヘムズワース)、ホークアイ(ジェレミー・レナー)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)といったスーパーヒーローたちとニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)率いる国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の活躍を描いた映画だ。まあこれだけスーパーヒーローが勢揃いすれば、どんな敵が現れても楽勝と思うだろうが、それでは映画はおもしろくない。ソーの義弟である宿敵ロキが地球侵略のため現れ、ホークアイが操られたり、スーパーヒーローたちが勝手な行動を取ったりしてしまう。このままでは地球は侵略されてしまう!絶体絶命のピンチ!となったところで、アベンジャーズは結束し、大逆転勝利を収める、という単純明快なストーリーだ。
日本の地球物理学者 力武常次は、地磁気の研究で世界でも名高いほか、地震予知や火山噴火予知といった応用分野でもさまざまな業績を挙げた。地球には磁場があり、いわば地球じたいが一つの磁石のようになっているが、この理由はよくわからなかった。しかも、帯磁した岩石の研究によって、過去に何度も地磁気が逆転したことが明らかになり、謎はますます深まった。力武はこれをうまく説明するダイナモモデルという仮説を唱え、「力武モデル」として知られるようになった。「地球科学ハンドブック」は、その力武が一般向けに書いた本で、地球科学に関する項目をほぼ網羅してある。われわれにとってもっとも身近な星である地球を知ることは、宇宙はどうなっているかを考えるためにも大事なことだ。また、国内外に出かける際に、どこにどういう地形があるかを知っておくと、旅の楽しさも2倍になる。
2011年から始まった新しい「猿の惑星」シリーズ第2弾「猿の惑星:新世紀(ライジング)」は、第1作「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」の10年後が舞台だ。人類は猿ウィルスにより9割が死に絶え、生き残ったのはわずかだった。一方、シーザー率いる猿たちは、サンフランシスコ郊外の森の中にコロニーを築き、高度なコミュニケーションができるようになっていた。ある日、猿のテリトリーに人間が入り込む。エネルギー源が尽きようとする中、森の奥にある水力発電所を起動するため、マルコムらが調査に来たのだ。一度は追い返すシーザーだが、徐々にマルコムを信じるようになっていく。猿の集団も人間の集団も、シーザーとマルコムのように互いの共存を願う者ばかりだったならうまくいったのかもしれないが、そうはいかなかった。猿の集団に襲われた人間は、生き残った軍との無線通信に成功し、救助を依頼する。人間と猿との全面戦争はもはや避けられないものとなった。というわけで、第3作に続く。オリジナル「猿の惑星」シリーズでも、人間と猿の双方に共存を願う者と戦争を願う者がいて、最後はハッピーエンドで終わった(ただしオリジナルシリーズは回が進むにつれて低予算になり、セットは貧相になってしまった)。このシリーズはどうなるのだろうか。
映画「シン・シティ 復讐の女神」は、悪がはびこる街シン・シティ(罪の街)を舞台に繰り広げられるダークでバイオレンスに満ちた物語だ。この暗黒街を牛耳るロアーク上院議員の悪役ぶりはさらにエスカレートするが、ここにまたとんでもない悪女エヴァが登場、2人とも悪の限りを尽くす。エヴァを演じるのは「007カジノ・ロワイヤル」のボンド・ガール エヴァ・グリーンで、「カジノ・ロワイヤル」で清純派だったのとはうって変わった悪役ぶりだ。007ファンにはショックだろう。殺し屋マーヴとハーティガン刑事はそれぞれ前作と同じミッキー・ロークとブルース・ウィリスが演じるが、ドワイト役は今回、「メン・イン・ブラック3」でヤング・エージェントKを演じたジョッシュ・ブローリンが演じている。そして、「ダークナイト ライジング」にロビンとして登場したジョセフ・ゴードン=レヴィットが、ロアークに挑むギャンブラーを演じている。
5代目007 ジェームズ・ボンドを演じたピアース・ブロスナンが、映画「スパイ・レジェンド」でCIAの伝説的スパイ ノヴェンバー・マン=ピーター・デヴェローとして帰ってきた。デヴェローはスイスで静かに隠退生活を送っていたが、モスクワでの仕事に引っ張り出される。しかも、かつての部下メイソンに、かつての恋人ナタリアを殺された上、世界を揺るがす国際的陰謀に巻き込まれてしまう。CIA高官とロシアの大物政治家が共謀するだけあって、ホントに国際的陰謀だ。事件の鍵を握るアリス役は、「007慰めの報酬」のボンドガール オルガ・キュリレンコが演じ、007ファンにはうれしい限りだ。ブロスナンも60歳を超えてさすがに体形が崩れてきたが、華麗な身のこなしは相変わらずだ。アクションシーンもすごく、ボンド映画並みのおもしろさだ。
「メン・イン・ブラック2」から10年、MIBのJKコンビが帰ってきた。第3作「メン・イン・ブラック3」では、エージェントJ(ウィル・スミス)とK(トミー・リー・ジョーンズ)の過去の因縁が明らかになる。エイリアンの監視に忙しい毎日を送るJはある日突然、昨日まで一緒に仕事をしていた相棒のKが、40年も前に死んだことを知らされる。かつてKに逮捕され、月面のルナマックス銀河系刑務所に収監されていた凶悪なエイリアン ボリスが、刑務所を脱走し、過去を書き換えてしまったのだ。ひとり歴史改変の影響を受けなかったJは、ボリスを追って1969年にタイムスリップする。そこで出会ったのはヤング・エージェントK(ジョッシュ・ブローリン)だった。Jは危うく旧式のニューラライザーで記憶を消されそうになるが、自分が未来からきたことをKに納得させ、ともにボリスを追う。JとKはアポロ11号の発射台で苦戦しながらもボリスを倒すが、Kが死なない代わりに、軍のエドワーズ大佐が犠牲となってしまう。そのエドワーズ大佐こそJの父親だった。Kは幼いJに対し、君のお父さんは英雄だということだけ覚えておくようにと言いながら、Jの記憶を消す。歴史を修正し、無事現代に戻ってきたJは、何事もなかったかのようにいつもの無愛想な顔をしているKに対し、心から感謝の言葉を述べる。Kが口ずさんでいたアリシア・キーズの「Empire State of Mind」が印象的だ。
MIBシリーズ第2作「メン・イン・ブラック2」は、第1作の5年後に公開された。MIBを去ったエージェントK(トミー・リー・ジョーンズ)に代わり、MIBのエースとなったエージェントJ(ウィル・スミス)だが、新たなパートナーに恵まれず、MIBでもちょっと浮いた存在になってしまう。記憶を消したKは一般人として、どこかの田舎の郵便局で働いていた。そんなとき新たな事件が発生、またしても地球はピンチに陥る。凶悪なエイリアン サーリーナが地球に侵入、MIB本部を瞬く間に占領してしまう。一人残ったJは、地球を滅亡の危機から救うため、田舎の郵便局に出かけてKの記憶を呼び戻そうとする。そして、Jとの黄金コンビを復活させたKは、かつてサーリーナが地球にやってきたとき、自分自身が関わった事件の記憶を思い出し、今度こそサーリーナの野望を粉砕するのだった。本作でも珍妙なエイリアンや有名人に化けたエイリアンが次々登場するが、なんとマイケル・ジャクソンまで出演している。また、スパイ大作戦の秘密機関IMFのリーダー ジム・フェルプス役のピーター・グレイブスも出演していて、スパイ大作戦ファンとしては感涙ものだ。