誰よりも狙われた男
ジョン・ル・カレ原作、フィリップ・シーモア・ホフマン主演の映画「誰よりも狙われた男」は、3.11テロ後の現代を舞台にしたスパイ映画だ。ホフマン演じるドイツのテロ対策チームのリーダー・バッハマンが、ハンブルグを舞台に、テロ組織につながる大物を釣り上げるため、1人の密入国者を餌に次々と関係者を巻き込んだ作戦を展開していく。同じル・カレ原作の映画「裏切りのサーカス」と同様、ハデなアクションシーンはないが、なかなか手に汗を握る展開が続く。ホフマンはM:Iー3での悪役の印象も強いし、ルックスもよくない(失礼)ので、単純明快なヒーローは似合わないだろうと思ってた。なので、最後にはたぶん誰かに裏切られ、失敗するんだろうなと。果たして最後には、某超大国の超有名情報機関に釣った獲物を横取りされる。今年2月、薬物の過剰摂取で急死したホフマンの最後の叫びが印象深い。
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