静内川
静内川は、日高山脈のカムイエクウチカウシ山など数カ所に源流を発し、太平洋に注ぎ込む延長約70㎞の河川だ。上流には5つのダムがあるが、中でも高見ダムは、高さ120mもある北海道電力最大のロックフィルダムだ。高見ダムのさらに奥にはペテガリ山荘があり、かつてはクルマでも行けたが、10年くらい前に崖崩れがあり、今も通行止めのままだ。静内川は支流も多く、釣り人にとっては楽しい川だろう。静内川上流にはポロシリオフィオライト帯というのがある。オフィオライトとは、海洋地殻から上部マントルにかけての玄武岩、斑糲(はんれい)岩、かんらん岩などの層状複合岩体で、ポロシリオフィオライトは、北米プレートがユーラシアプレートに乗り上げ、地上に露出したものだそうだ。そこから流れ出した静内川が河岸(かがん)段丘を形成し、サラブレッドの故郷を生み出した。
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