さんかく座の渦巻銀河
さんかく座の渦巻銀河M33は局部銀河群に属するビッグ3の1つだが、大きさは銀河系の半分くらいだと考えられている。アンドロメダ銀河は肉眼でもはっきりわかるほど明るいが、M33は約6等級と暗く、よほど条件がよくないと肉眼では見えないだろう。双眼鏡や望遠鏡なら存在はわかるが、眼視では渦巻構造まではよくわからない。しかし、写真写りはわりとよく、渦巻の形もよくわかる。ぼくなんかはこれを見ると、「おそ松くん」のイヤミがやる「シェー」を思い出してしまう。宇宙の大規模構造として銀河群、銀河団、さらには超銀河団というのがあるが、局部銀河群は、おとめ座銀河団とともにおとめ座超銀河団に属している。このような大規模構造の「種」となったのが宇宙誕生まもない頃の量子ゆらぎだった。 なお、最新の研究では、おとめ座超銀河団もさらに大きな超銀河団「ラニアケア(ハワイ語で「無限の天空」の意)」に属しているらしい。
2014年8月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒
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