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2014年9月

2014年9月30日 (火)

ハーレーダビッドソン スポーツスター

 岩手に行く機会があったので、レンタルバイクを借りて田沢湖や八幡平(はちまんたい)アスピーテラインを走ってみることにした。借りたのはハーレーダビッドソン スポーツスター XL883L。ハーレーとしては最小排気量の883㏄だ。昔、友人のハーレーに乗ったことがあるが、振動がすごく、1日中乗っていたらパンチドランカーになるんじゃないかと思った。XL883Lはおとなしく、乗りやすい。ただ、峠を攻めるには不向きだ。まあそんな人はいないだろうが。

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2014年9月29日 (月)

ディープ・インパクト

 夜空をながめていると、ほぼ毎回流れ星を見る。たいていの流れ星は数㎜程度の大きさの塵が大気に飛び込んで発光したものだが、昨年2月にロシア・チェリャビンスク州に落下したものは直径17mの小天体だった。ロシアでは1908年にも直径70m程度の小天体が衝突したツングースカ大爆発という事件があった。約6,500万年前に恐竜を含む生物の大量絶滅を引き起こしたのも小惑星の衝突が原因で、これは直径10㎞ほどの大きさだったろうと考えられている。最近、直径300m程度の小惑星アポフィスが2029年に地球に衝突するかもという話があったが、今のところはだいじょうぶだろうと言われている。1998年の映画「ディープ・インパクト」は、彗星が地球に衝突するという、実はいつ起きてもおかしくないできごとを描いたSF映画だ。「ディープ・インパクト」では、核兵器で彗星本体を破壊することに成功するが、いずれにしても地球に衝突する可能性のある小天体を常時監視する必要がある。日本スペースガード協会は、国際スペースガード財団との連携のもとで、そのような活動を続けている。

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2014年9月28日 (日)

十勝平野

 十勝平野は農業王国北海道を代表する畑作地帯だが、かつては火山灰の砂漠だったこともあるそうだ。4万年前くらいに支笏湖の火山(支笏火山)が噴火、また、1万8,000年くらい前には恵庭岳が噴火、多量の火山灰が降り積もり、砂漠化したという。十勝平野でとれる野菜は、じゃがいも、とうもろこし、麦、豆、ビートなどまさに何でもござれだ。野菜直売所があちこちにあり、とれたての野菜を売っている。特にとうもろこしは鮮度が命なので、午前中の早い時間に食べるといい。ぽっかり浮かんだ雲が、収穫の秋の訪れを告げているようだ。

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2014年9月27日 (土)

KーT(K/Pg)境界

 浦幌町には日本で唯一のKーT(K/Pg)境界の露頭がある。KーT境界とは、中生代と新生代を分ける地層で、今から約6,500万年前、ユカタン半島に小惑星が衝突し、恐竜を含む生物の大量絶滅が起こったとされる時代の地層だ。KーT境界は、地表にはほとんど存在しないが、隕石にはたくさん含まれるイリジウムに富んでいて、世界中で数十カ所が確認されている。浦幌のKーT境界は山奥にあり、通常は立ち入り禁止だが、町立博物館に行くと標本が展示してある。ただ、写真撮影禁止なのは残念だった。

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2014年9月26日 (金)

天の川パノラマ写真

 夏から秋の天の川を、パノラマ写真風に合成してみた。普通のパノラマ写真の作り方は簡単で、アプリケーションまかせでできてしまう。天体写真の場合は、かつてはアプリケーションまかせではなかなかうまくいかなかったが、最近はアプリケーションの性能が上がり、うまく合成してくれるようになった。この写真はAdobe Photoshop ElementsのPhotomerge Panoramaという機能を使い、4枚の写真を合成して作成した。われわれの銀河系は、棒渦巻銀河と呼ばれる構造だと考えられていて、太陽系はいて座の方向にある中心部から約3万光年離れている。銀河系にはたて・りゅうこつ腕とペルセウス腕という2つの大きな渦状腕があるほか、太陽系を含むオリオン腕などの小さな渦状腕が何本かある。したがって地球から見える天の川は、1本の腕を見ているのではなく、何本かの腕を1本の腕のように見ていることになる。銀河系を真上から見た想像図を見ながら、このあたりはどの腕だろうと考えるのも楽しい。
2013年9月5日・2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒

Milkyway

2014年9月25日 (木)

十勝川

 十勝川は十勝岳連峰十勝岳源流の延長156㎞にわたる大河だ。帯広など十勝平野のど真ん中を流れ、太平洋へと注ぎ込む。河口近くにかかる国道336号線の十勝河口橋は、1992年に完成したが、それ以前は渡し船で渡らなければならなかった。学生時代、黄金道路経由で釧路方面にツーリングしたとき、まだ橋がなかったのを覚えている。十勝川河口周辺は、浦幌町に白亜紀の終わりを示す地層KーT(K/Pg)境界があったり、幕別町忠類にナウマン象発掘の地があったりで、地質学的にもなかなか興味深い。

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2014年9月24日 (水)

北極星

 こぐま座のα星は天の北極に近いため、北極星と呼ばれている。ただし、地球の自転軸は、歳差運動といって約2万5,000年周期でコマの首振り運動のように回転しているため、いずれは今の北極星も天の北極から離れていく。北極星はその場所の緯度と同じ高さに見えるため、ぼくの町からは42°21′の高さに見える。北極星は天体写真撮影にはとても重要で、撮影前には必ず北極星を使って赤道儀の極軸合わせをする。なので、雲がかかるなどして北極星が見えなければ、ほかの方向がいくら晴れていても、撮影を始めることはできない。こんなに重要な星だけど、北極星の周辺には星雲星団銀河がないので、あわれ北極星周辺を撮影することはほとんどない。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒

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2014年9月23日 (火)

北太平洋シーサイドライン

 十勝の広尾町から根室の納沙布岬までの太平洋沿いの道路は、北太平洋シーサイドラインと呼ばれている。途中国道も走るが、交通量が少なくながめのよい道道の方がいい雰囲気だ。ぼくは北海道を走るときはできるだけ国道以外を走ることにしている。ただし、ガソリンスタンドが少ないので、ガス欠には注意!

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2014年9月22日 (月)

昇るすばる

 8月下旬も深夜になると、東の空にはプレアデス星団(すばる)が昇ってくる。秋の星空は、夏や冬に比べるとさびしいが、それでもここにはアンドロメダ銀河M31やさんかく座の渦巻銀河M33、二重星団、カリフォルニア星雲などが写っている。気温もぐっと下がり、夏が終わったことを知らせてくれる。北海道は夏でも夜露対策のレンズヒーターが必需品だ。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒

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2014年9月21日 (日)

釧路のズリ山(ボタ山)

 北海道にはかつて多くの炭鉱があった。中でも石狩炭田は日本最大の炭田で、夕張や芦別、赤平、歌志内などの産炭地は大いににぎわった。釧路炭田にも、以前は太平洋炭礦という会社があったが、今は釧路コールマインという会社が事業を続けている。石炭は植物が枯れて積み重なり、地中の熱や圧力を受けてできたもので、いわば植物の化石だ。石狩炭田は内陸にあるが、ここ釧路では海底に坑道を掘って採炭している。昔はうちの方でも「太平洋の海底炭」という看板を見かけたものだ。坑道の入口は釧路市中心部から春採(はるとり)湖の向こう側にあるが、近くにはちょっと変わった山がある。石炭とともに出てくる岩石の捨て場で、ズリ山(ボタ山)と呼ばれている。

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2014年9月20日 (土)

秋の天の川

 はくちょう座からケフェウス座、カシオペア座、ペルセウス座にかけての秋の天の川を対角線魚眼レンズで狙う。夏の天の川に比べると星が少なくなるのがよくわかる。天の川から外れたところには、アンドロメダ銀河がある。同じような明るさに見えても、アンドロメダ銀河までの距離は桁違いに遠い。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒

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2014年9月19日 (金)

シラルトロ湖

 朝、根室を出発して納沙布岬、野付半島、知床峠を回り、釧路に向かって走っていたが、途中でゆっくりしたので、釧路湿原にたどり着く前に日没を迎えてしまった。それでも、ちょうどシラルトロ湖で日が沈みそうだったので、バイクを止めてしばし夕日をながめることにした。もうちょっと早ければ、細岡展望台に行けたのだが。

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2014年9月18日 (木)

天の川 川下り⑥

 天の川の川下り⑥ははくちょう座からケフェウス座だ。このあたりも赤い散光星雲と暗黒星雲が入り乱れている。上の方の大きな赤い散光星雲はIC1396、すぐそばの赤い星はガーネット・スターと呼ばれている。ICというのも星雲星団銀河のカタログだが、M(メシエ)カタログやNGC(ニュージェネラル)カタログより新しいので、眼視ではよく見えないものも含まれている。この先にはカシオペア座があるが、夏の天の川に比べるとだんだん星が少なくなっていく。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2014年9月17日 (水)

釧路湿原

 釧路湿原は、今から6,000年くらい前は浅い湾だったそうだ。6,000年前というと日本では縄文時代だが、当時は最終氷期が終わって気候が温暖化、氷河が融けて海水面が上昇していた(縄文海進)。その後海水面が低下し、土砂や泥炭が堆積、3,000年くらい前に今のような姿となったという。周辺にある塘路(とうろ)湖やシラルトロ湖、達古武(たっこぶ)沼は、釧路湿原が海だった名残だ。釧路湿原は広いので、東側、西側のいずれにも展望台があるが、一番雰囲気がいいのが東側にある細岡展望台だろう。摩周国道391号線からJR細岡駅経由で向かえば、舗装道路なのでオンロードバイクでもOKだ。細岡展望台の下には釧路湿原駅もあるので、汽車でも行ける。細岡展望台からは湿原に沈む夕日も狙える。ぼくも昔、銀塩カメラ時代に撮影したことがあり、どこかにネガがあるはずだ。

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2014年9月16日 (火)

天の川 川下り⑤

 天の川の川下り⑤ははくちょう座だ。このあたりはいて座に次いでにぎやかなところだ。1等星デネブのすぐそばには北アメリカ星雲とペリカン星雲があり、ほかにもあちこちに赤い散光星雲がある。デネブ周辺には暗黒星雲もあり、ぽっかりと星がなくなったように見える。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2014年9月15日 (月)

花咲港

 根室の花咲港はその名も花咲ガニで有名だ。また、サンマの水揚げは何度も日本一になっている。花咲ガニはタラバガニと似ているが、いずれもヤドカリの一種だ。根室や釧路あたりの回転寿司では軍艦で食べることができる。サンマの方は、7月の流し網漁はまったく不漁だったが、8月下旬に解禁された大型船による棒受け網漁はまずまずのようで、ぼくも北海道にいる間にたくさん食べてきた。ところで、北海道、特に海沿いのまちの回転寿司はかなりうまい。何といってもネタが新鮮だ。ライダーも入りやすいので、ランチは回転寿司がおすすめだ。

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2014年9月14日 (日)

天の川 川下り④

 天の川の川下り④はわし座からはくちょう座だ。途中にはあれい状星雲M27のあるこぎつね座がある。この写真の下の方に見えるはくちょうの頭部の3等星アルビレオは、金色と青色の美しい二重星だ。宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、「トパーヅ」と「サフワイア」に例えられている。 右端の明るい1等星はこと座のベガだ。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2014年9月13日 (土)

ウトロ港

 斜里町のウトロ港は、陸路では行けない知床岬までの観光船の発着する港だ。知床半島は約25万年前、太平洋プレートの圧縮により海底火山が隆起してできたと考えられていて、海底火山活動でできた地層の上に、波の侵食によりできた海成段丘と陸上火山活動でできた地層が積み重なっている。特に斜里町側は、羅臼岳噴火による溶岩が海岸線まで流れていて、今ではそれが断崖となって続いている。観光船に乗って知床半島沿いにクルーズすれば、こうした迫力ある光景をながめることができる。ウトロ港には大きな岩があり、オロンコ岩、三角岩などと呼ばれている。ゴジラに似たゴジラ岩もあるそうだ。どれだろう?

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2014年9月12日 (金)

天の川 川下り③

 天の川の川下り③はわし座だ。左上にわし座の1等星アルタイルが光る。天の川のこのあたりはぽっかりと穴が空いたようになっている。手前に暗黒星雲があり、背景の星が隠されているためだ。暗黒星雲は星の材料となるため、いつかはここから星が誕生するかもしれない。そのときはこのあたりの光景も劇的に変わるかもしれない。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2014年9月11日 (木)

ハマナス

 野付半島ネイチャーセンターの原生花園に、北海道の花ハマナスが咲いていた。

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2014年9月10日 (水)

天の川 川下り②

 天の川の川下り②はたて座だ。真ん中あたりに星が密集した場所があり、スモール・スター・クラウドと呼ばれている。ここに散開星団M11、ワイルドダック星団がある。この写真では明るい一つの星に見えるが、拡大すると星団であることがわかる。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2014年9月 9日 (火)

満月

 旧暦8月15日(十五夜)の中秋の名月は、今年は9月8日の月に相当するが、本当の満月は今日、9月9日だ。月の軌道は楕円だがちょっと複雑な動きをするため、新月から満月までの時間や地球との距離は一定ではない。地球からの距離は、一番近いところと一番遠いところで1割くらい違う。今年の中秋の名月は地球に近いスーパームーンだ。比較のため昨年の中秋の名月と並べてみた。左が昨年、右が今日の月だが、今日の方がちょっと大きい。色は補正していない(Adobe Photoshop Elements で比較明合成)。
左:2013年9月19日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ、露出1/2000秒
右:2014年9月9日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ、露出1/2000秒

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国後島

 国後島は北方四島の中では択捉島に次いで大きい。知床半島と根室半島の間にある根室海峡の中に入り込んでいて、北海道からもよく見える。知床半島の南側は羅臼町の相泊温泉まで道があるが、ここに行く途中ずっと国後島が見えている。ただ、国後島の北側は、集落らしきものは見えない。国後、択捉など千島列島は火山列島だ。日本の火山の分布図を見るとわかるが、東日本の火山帯は日本海溝に、西日本の火山帯は南海トラフに平行になっている。これは、プレートどうしが衝突し、一方のプレートがもう一方のプレートの下にもぐり込み、ある程度の深さまで達して高温高圧になったところでマグマができるからだ。このマグマが地上に上昇して火山ができる。国後島には4つ、択捉島には7つの活火山がある。

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2014年9月 8日 (月)

天の川 川下り①

 銀河系の中心があるいて座から天の川の川下りをしてみよう。まずはいて座からたて座だ。一番大きな赤い星雲はM8干潟星雲、その右斜め上にM20三裂星雲がある。その他M17オメガ星雲、M16わし星雲、球状星団M22、散開星団M23なども見える。

2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

 

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2014年9月 7日 (日)

歯舞群島

 北方領土は主に歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の北方四島のことをいうが、そのうち歯舞群島はいくつかの島からなる。最も近いのは貝殻島で、納沙布岬からわずか3.7㎞の距離にある。ここにはかつて日本が建設した灯台があり、納沙布岬からもはっきり見える。次に近いのが水晶島で、戦前の人口は900人くらいだったそうだ。その他、秋勇留(あきゆり)島、勇留(ゆり)島、志発(しぼつ)島などがあり、いずれも納沙布岬から見ることができる。

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2014年9月 6日 (土)

さんかく座の渦巻銀河

 さんかく座の渦巻銀河M33は局部銀河群に属するビッグ3の1つだが、大きさは銀河系の半分くらいだと考えられている。アンドロメダ銀河は肉眼でもはっきりわかるほど明るいが、M33は約6等級と暗く、よほど条件がよくないと肉眼では見えないだろう。双眼鏡や望遠鏡なら存在はわかるが、眼視では渦巻構造まではよくわからない。しかし、写真写りはわりとよく、渦巻の形もよくわかる。ぼくなんかはこれを見ると、「おそ松くん」のイヤミがやる「シェー」を思い出してしまう。宇宙の大規模構造として銀河群、銀河団、さらには超銀河団というのがあるが、局部銀河群は、おとめ座銀河団とともにおとめ座超銀河団に属している。このような大規模構造の「種」となったのが宇宙誕生まもない頃の量子ゆらぎだった。 なお、最新の研究では、おとめ座超銀河団もさらに大きな超銀河団「ラニアケア(ハワイ語で「無限の天空」の意)」に属しているらしい。
2014年8月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2014年9月 5日 (金)

トドワラ・ナラワラ

 野付半島にはトドマツ林が海水に浸食されて立ち枯れたトドワラ、ミズナラ林が海水に浸食されて立ち枯れたナラワラがある。トドワラはネイチャーセンターから徒歩30分のところにあり、遊歩道を歩いて行く。ナラワラはネイチャーセンターに行く途中にあるので、走りながら見ることができる。この写真はナラワラで、トドワラよりはまだ元の林の原形をとどめている。

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2014年9月 4日 (木)

アンドロメダ銀河

 アンドロメダ銀河M31はわれわれの銀河系の隣人だ。いずれも局部銀河群に属しているが、局部銀河群には50程度の銀河が確認されていて、その中でこの2つは飛び抜けて大きい。従来から、M31は銀河系よりちょっと大きいと考えられていたが、最新の研究では、M31の質量は銀河系の2倍くらいらしい。M31も銀河系もたくさんの伴銀河を伴っていて、この写真にもM32とM110が写っている。銀河系の伴銀河のうち地球からよく見えるのが大小マゼラン銀河だ。ただし、残念ながら南半球からしか見えない。M31は写真写りも抜群によく、口径60㎜の望遠鏡でもこんなによく写る。
2014年8月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2014年9月 3日 (水)

知床横断道路

 斜里町ウトロと羅臼町を結ぶ知床横断道路は、ライダーに大人気のワインディングロードだ。頂上の知床峠では目の前に羅臼岳がそびえ立つ。ウトロから羅臼の方向に走ると、知床峠を越えたところで突然視界が開け、羅臼港の向こうに遠く国後島を見ることができる。とはいっても、天気がよければの話だが。残念ながらこの日は天気が悪く、国後島は雲の合間に見えたものの、羅臼岳はまったく見えなかった。ウェットコンディションなのでアクセルも開けられず、残念だった。

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2014年9月 2日 (火)

みずがめ座のらせん星雲

 みずがめ座の惑星状星雲NGC7293は、その形から「らせん星雲」と呼ばれている。惑星状星雲としては、こと座の環状星雲M57やこぎつね座のあれい状星雲M27が有名だが、らせん星雲はずっと大きい。ずっと大きいが、非常に淡いので、眼視ではなかなか見るのは難しいかもしれない。写真に撮るとけっこうカラフルだ。惑星状星雲は、太陽程度の質量の恒星が最後にガスを放出したもので、われわれの太陽もいずれはこのような姿になると考えられている。はるかな未来、どこかの星の住人がそれを見て、目玉焼き星雲とでも名付けるかもしれない。
2014年8月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2014年9月 1日 (月)

納沙布岬

 納沙布(のさっぷ)岬は日本の本土最東端にある岬だ。毎年正月には、初日の出を見に来る人たちでにぎわう。ここに灯台が置かれたのは明治初期で、北海道では初めてだったそうだ。ぼくも何度か来たことがあるが、いつもガスがかかっていて、夏でもかなり涼しかった。この日は雲が多かったが、歯舞群島がはっきり見えた。最も近い貝殻島まで3.7㎞しかないのだ。根室市内から納沙布岬までは23㎞あるが、根室半島を回る北ルート・南ルートともに景色もよく、快適に走行できる。

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