サイエンス・ファクション
ノーベル賞を受賞したオランダの物理学者ヘーラルト・トホーフトが書いた「サイエンス・ファクション」は、SFに出てくる宇宙旅行やコンピュータ、ロボットなどについて、どこまで実現可能かということを科学的に検証した本だ。まず、当然のことながら、光の速さより速く移動することは決してできない。では、現実にロケットの速さはどこまで上げることができるのか。化学エネルギーではなく、原子力エネルギーを使えたとして、どんなに速くできたとしても光速の数%だろうというのがトホーフトの見立てだ。これでは、最も近い恒星まで行くとしても1000年以上はかかる。しかも、減速するのは容易ではない。そもそも、そんなに長く生き延びる人間なんていないだろう。しかし、太陽系内なら、それほど遠くない将来、人間が旅することができるようになるはずだ。
« サイクリック宇宙論 | トップページ | Newton(ニュートン) »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- かんむり座T星(2025.05.09)
- コスモス482号(2025.05.08)
- 量子コンピュータ・ディスコ(2025.05.06)
- イチョウ(2025.05.05)
- ヒトツバタゴ(2025.05.04)
コメント