祖先の物語 ドーキンスの生命史
イギリスの生物学者リチャード・ドーキンスは、「利己的な遺伝子」という著書で広く一般にも名を知られた人だ。そのドーキンスが書いた「祖先の物語 ドーキンスの生命史」は、40億年にわたる生命史を現在から過去へと逆向きにたどる、ドーキンスいわく「カンタベリー物語」にならった「巡礼」だ。「巡礼者」たちは、1章ごとに共通の祖先(コンセスター)に合流(ランデヴー)し、さらなる巡礼を続ける。例えば、ランデヴー1でわれわれ人類は、700万年前から500万年前の間の、アフリカのどこかで、チンパンジーと合流する。その後39回のランデヴーを果たすと、現存するすべての生物の始祖であるコンセスターへと到達する。上下2巻で900ページを超える大作だが、圧倒的なおもしろさだ。
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