宇宙はどこまで広がっているか
宇宙はどこまで広がっているか、宇宙の広がりは有限なのか無限なのかという問題について、オルバースのパラドックスという有名な話がある。これは19世紀前半、ドイツの天文学者ハインリヒ・オルバースが提唱したもので、宇宙が一様で無限の広がりを持つなら、夜空は昼のように明るいはずだというものだ。すなわち、あらゆる方向について、その視線の先には必ず星があるはずだから、夜空は明るく輝いているはずだという話だ。もちろん、現実には夜空は暗いので、オルバースのパラドックスは前提条件のどこかに誤りがある。その後の宇宙論の発展に伴い、宇宙の広がりは有限であり、空を覆い尽くすほど星が存在していないことがわかった。日本の天文学者 堀源一郎が書いた「宇宙はどこまで広がっているか」は、一般市民向けの講演をもとにした本だ。
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