宇宙の地図
われわれが夜空を見上げるとき、そこに見るのは、さまざまな天体が天球に投影された姿だ。天体までの距離はまちまちなので、同じ方向に見えるからといって実際に近い位置にあるとは限らない。しかも、宇宙で距離を測るのは非常に難しく、宇宙の3次元マップを作るのはなかなか大変だった。国立天文台の台長も務めた観山正見(みやましょうけん)と小久保英一郎が書いた「宇宙の地図」は、ちょっと趣向を凝らした宇宙の写真集だ。ページをめくるたびに地球からの距離が10倍になり、新たな天体が登場する。遠い天体を見ることは過去の姿を見るということなので、ページをめくるたびに過去にさかのぼっていくことになる。宇宙の地図作りは、空間の旅であるとともに、時間の旅でもある。
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