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2014年4月

2014年4月30日 (水)

こぎつね座のあれい状星雲

 夏の天の川が流れるはくちょう座とわし座の間に、こぎつね座という小さな星座があるが、ここには立派な惑星状星雲がある。筋トレに使う鉄アレイに似ているため、あれい状星雲M27と呼ばれているが、写真に撮ると実にカラフルに写る。惑星状星雲は、太陽程度の質量の恒星が最後にガスを放出したもので、あれい状星雲も3000〜4000年前くらいに広がり始めたらしい。
2014年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2014年4月29日 (火)

ヘルクレス座の球状星団

 昨夜は雲一つない晴天が続き、春から夏の星空を楽しむことができた。春の星空は夏や冬の星空に比べると地味だが、天の川に邪魔されることがないため、望遠鏡を使うと銀河系の外がよく見える。夏の星座の一番手とも言えるヘルクレス座には、球状星団M13がある。球状星団というのはその名のとおり星が球状に集まっているものだが、銀河の周りを取り巻くように存在している。
2014年4月28日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2014年4月28日 (月)

尻屋崎

 八戸→苫小牧行きのフェリーに乗ると、下北半島の尻屋崎沖を通る。今日はちょっと霞がかかっていたが、うっすら見えていた。

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桜@釜石

 柳田國男の「遠野物語」の舞台である遠野から大槌に抜ける道すがら、小さな川沿いに桜が並んで咲いていた。GWの東北はあちこちで桜が咲いていて、いかにも春という感じだ。

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2014年4月27日 (日)

桜@大船渡

 毎年GWはバイクで北海道に帰るのだが、そのためには東北を走っていかねばならず、東日本大震災後は三陸ルートを走っている。GW中は桜前線が北海道に到達するかどうかという時期なので、東北を走っていると、桜前線を追い抜くことになる。今年は栃木でもまだ散ってないところがあったが、だいたい見頃なのは岩手だ。大船渡の町はずれで、きれいに咲いている桜の木があった。もう日が沈む頃なので、そろそろ宿を見つけなければ。晩ごはんはもちろん地のものにする。

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2014年4月26日 (土)

天体力学講義

 日本の天文学者 堀源一郎による「天体力学講義」は、四元数を使って記述されている。四元数とは、19世紀の数学者ウィリアム・ハミルトンによって発見されたもので、複素数を高次元に拡張した数の体系だ。四元数を使うと、3次元空間での回転が簡潔に記述できる。これは天体力学の計算には好都合で、スペースシャトルの姿勢制御にも使われているそうだ。堀は四元数に大いに魅せられたようで、「ハミルトンと四元数」という本まで書いている。

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Ascenseur pour l’échafaud

 1958年のフランス映画「死刑台のエレベーター」は、ヌーヴェルヴァーグの代表的作品と言われている。この映画の音楽を担当したのがマイルス・デイヴィスだ。1957年にライブ演奏のためパリを訪れていたマイルスは、そのままパリのスタジオでサウンドトラックアルバム「Ascenseur pour l’échafaud」の録音に臨む。サスペンス映画らしい、緊張感あふれる演奏だ。

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2014年4月25日 (金)

天体力学入門

 天体力学は、力学の法則に基づき、天体の運動を研究する学問だ。天文学はもともと暦をつくることから始まったが、この分野は位置天文学として発展した。17世紀になって、ヨハネス・ケプラーが惑星の運動に関する法則を発見、アイザック・ニュートンがニュートン力学の体系を完成させる。日本の天文学者 長沢工の「天体力学入門」は、その名のとおり天体力学の入門書だが、内容はなかなか難しい。ニュートンの運動方程式じたいはシンプルだが、そこから惑星の軌道を導くのはかなりめんどくさいのだ。さらに、天体の数が3つ以上になると、3体問題といって方程式を厳密に解くことはできなくなる。現代はコンピューターがあるからいいが、昔は大変な仕事だったろう。

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MILES AHEAD

 マイルス・デイヴィスは1949〜50年、ギル・エヴァンスとともに、クールジャズの元祖と言われる「BIRTH OF THE COOL」を録音するが、1957年、再びエヴァンスとともに「MILES AHEAD」を録音する。20人編成による、いつもとはちょっと違ったマイルスのジャズだ。

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2014年4月24日 (木)

天文学

 日本の天文学者 萩原雄祐による岩波全書「天文学」は、1956年に初版が、1977年に第2版が刊行された。一口に「天文学」といっても、位置天文学、天体力学、天体物理学など幅広い分野がある。現代では、望遠鏡が大型化し、ついには宇宙望遠鏡まで打ち上げられたり、観測手段も可視光線から赤外線、紫外線、電波、X線、γ線まで広がったり、探査機が打ち上げられたりで、天文学はめざましい発展を遂げている。そのため、天文学の内容もたくさん増え、日本天文学会創立100周年を記念して刊行された「シリーズ現代の天文学」は、なんと17巻まである。

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COOKIN’

 マイルス・デイヴィスの1956年の通称「マラソンセッション」から生まれたうちの1枚が「COOKIN’」だ。チェット・ベイカーやフランク・シナトラが歌っているジャズスタンダードナンバーの「My Funny Valentine」をマイルスが演奏しているが、絶品だ。

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2014年4月23日 (水)

さようならファインマンさん

 リチャード・ファインマンは1988年に死去したが、ファインマンと交流のあったジョン・ホイーラーやフリーマン・ダイソン、ジュリアン・シュウィンガー、マレー・ゲルマンらによる寄稿を集めた追悼本が「さようならファインマンさん」だ。ホイーラーは相対性理論の専門家で、「ブラックホール」などの名付け親でもあるが、ファインマンがプリンストンの大学院に入学してきたときの助教授だった。ファインマンが「経路積分」を考案したとき、ホイーラーがアインシュタインを訪ね、「この発見で量子力学を受け入れる気になりませんか」と問いかけた話などは興味深い(アインシュタインは「神はサイコロを振らない」と述べ、量子力学には否定的だった)。

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RELAXIN’

 マイルス・デイヴィスの1956年の通称「マラソンセッション」から生まれたうちの1枚が「RELAXIN’」だ。曲の間にはマイルスやコルトレーンの会話が録音されていて、彼らの生の声を聴くことができる。

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2014年4月22日 (火)

ファインマンさんの流儀

 最新刊「宇宙が始まる前には何があったのか?」などの著書でも知られるアメリカの物理学者ローレンス・クラウスは、学生のときに2度リチャード・ファインマンと会い、物理学の議論をしたことがあるそうだ。クラウスはそこでファインマンから強く影響を受けたというが、そのクラウスが書いたファインマン伝が「ファインマンさんの流儀」だ。表紙カバーには、「すべてを自分で創り出した天才の物理学人生」とあるが、ファインマンはまさにそういう人物だった。物理学者が書いた本だけあって、ファインマンの人物像だけでなく、どのような研究をしたかが詳しく書かれている。

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STEAMIN’

 マイルス・デイヴィスの1956年の通称「マラソンセッション」から生まれたうちの1枚が「STEAMIN’」だ。テナーサックスを吹いているのはマイルスバンドに加入したばかりのジョン・コルトレーンだ。

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2014年4月21日 (月)

ファインマンさん最後の授業

 「ファインマンさん最後の授業」の著者レナード・ムロディナウは、カリフォルニア工科大学(カルテク)の研究員として晩年のリチャード・ファインマンと交流した人物だが、その後はハリウッドで脚本家として活躍、「新スター・トレック」なども手がけている。「ファインマンさん最後の授業」はそのムロディナウが若い頃、世界の中で自分の居場所をみつけようともがく中で、死を目前にしたファインマンから、人生についていろいろと学んでいくという話だ。

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WORKIN’

 マイルス・デイヴィスは1956年、春と秋に1日ずつ、アルバム4枚分の曲を一気に録音する。大手レコード会社コロンビアと契約するも、以前のジャズ専門レーベルとの契約も残っていて、それを消化するためだったそうだ。通称「マラソンセッション」と呼ばれるこの2日間の録音から、「WORKIN’」「STEAMIN’」「RELAXIN’」「COOKIN’」の4枚の名盤が生まれた。

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2014年4月20日 (日)

ファインマンさんベストエッセイ

 リチャード・ファインマンの「ファインマンさんベストエッセイ」は、ファインマンの講演やインタビューを寄せ集めた本だ。ファインマン本はたくさんあるが、ファインマンが自ら書いた本はほとんどなく、「ファインマン著」というのもほとんどは講演やインタビューを書き起こしたものだ。とにかく文章を書くのは嫌いだったらしい。その代わり、話をさせたら天下一品だったそうだ。そういえば、予備校に通ってたとき、ベストセラーの参考書を何冊も書いていた英語のI先生の授業は眠くなったが、物理のY先生の話はおもしろかったなぁ。そのY先生、最近も新たな科学史の本を刊行したが、ユーモアあふれるしゃべりとはまったく違って超硬派な本だ。

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‘ROUND ABOUT MIDNIGHT

 マイルス・デイヴィスが1955〜56年に録音した「‘ROUND ABOUT MIDNIGHT」は、それまでのジャズ専門レーベルではなく、大手レコード会社のコロンビアから発売された。タイトル曲はセロニアス・モンク作曲のジャズスタンダードナンバーで、「’ROUND MIDNIGHT」とされることもある。1986年にはデクスター・ゴードン主演映画のタイトルにもなった。モダンジャズを代表する有名曲だ。

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2014年4月19日 (土)

科学は不確かだ!

 リチャード・ファインマンは、すでに確立した理論であっても、自分で一からそれを作り直さなければ気がすまないという人物だったが、その根底にあったのは、疑う自由は価値あるものだという信念だったのだろう。ファインマンによれば、科学にはほとんど確かなものもあるが、絶対に確かなものは一つもない。疑うことこそが科学の発展につながるという。ファインマンが1963年、ワシントン州立大学で講演した話が元になった「科学は不確かだ!」では、ファインマンの科学、社会、政治、宗教などに対する見方がいろいろ述べられている。

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MILES DAVIS AND MILT JACKSON QUINTET / SEXTET

 「BAGS GROOVE」でミルト・ジャクソンと共演したマイルス・デイヴィスは、翌1955年に再びジャクソンと共演、「MILES DAVIS AND MILT JACKSON QUINTET / SEXTET」を録音する。レコーディングの途中で、麻薬中毒のジャッキー・マクリーンが怒って帰ってしまうというトラブルがあったそうだ。

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2014年4月18日 (金)

ファインマンさん、力学を語る

 リチャード・ファインマンがカリフォルニア工科大学(カルテク)の新入生向けに行った1961年から1963年にかけての講義は、「ファインマン物理学」(日本版は全5巻)として刊行され、今なお世界中で読まれている。その「ファインマン物理学」には入らなかった、いわば失われた講義が30年ぶりに発掘されよみがえったのが「ファインマンさん、力学を語る」だ。著者は1964年のファインマンの講義ノートと録音テープを入手し、それを再現することに成功したのだ。古典力学を完成させたアイザック・ニュートンは、その著書「プリンキピア」の中で、幾何学を駆使して力学の法則を導き出すが、ファインマンも同様の手法で力学の法則を証明していく。現代の力学の教科書とはまったく違うアプローチだ。

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MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS

 マイルス・デイヴィスが1954年に録音した「MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS」は、「BAGS GROOVE」と同じ日に録音した別の演奏が収録されている。タイトルどおり、大物ジャズマンたちとの共演だ。

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2014年4月17日 (木)

ファインマンさんは超天才

 「ファインマンさんは超天才」は、リチャード・ファインマン本人とファインマンをとりまく人物たちへのインタビューなどをもとにした伝記だ。ファインマンは量子電磁力学をはじめとする20世紀物理学に大きく貢献したが、非常に独特な考え方を持っていた。すでに確立した理論であっても、自分で一からそれを作り直さなければ気がすまなかったのだ。恒星内部で発生するエネルギーが核融合反応によるものであることを発見し、マンハッタン計画にも参加した物理学者ハンス・ベーテは、ファインマンは普通の天才ではなく、魔術師だと形容している。

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BAGS GROOVE

 マイルス・デイヴィスが1954年に録音した「BAGS GROOVE」は、セロニアス・モンクやソニー・ロリンズ、ミルト・ジャクソンなど大物ジャズマンが参加したアルバムだ。同じ日に録音した別の演奏は、「MILES DAVIS AND THE MODERN JAZZ GIANTS」にも収録されている。

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2014年4月16日 (水)

ファインマンさんの愉快な人生

 リチャード・ファインマンは権威というものを信じず、相手がいくら大物だろうと、あるいは例え子どもだろうと、常に正直に率直に本音を語る人物だったそうだ。言葉遣いはニューヨーク・ブルックリン訛りで、とても大学教授とは思えないくだけた話し方だったという。そうしたファインマンの雰囲気にはこれまでの自伝や伝記で(日本語訳だが)接することができるが、「ファインマンさんの愉快な人生」は、ファインマンの生涯をちょっとアカデミックに綴った伝記だ。ファインマンは戦争中「マンハッタン計画」に参加していて、人類初の核実験「トリニティ実験」にも立ち会っているが、そのときの話も書かれている。後年ファインマンは、ホノルルの寺を訪ねたときの住職の言葉を忘れられず、講演などでも紹介している。「人はみな極楽の門を開く鍵を与えられているが、その同じ鍵は地獄の門をも開く」

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WALKIN’

 麻薬中毒から立ち直ったマイルス・デイヴィスが1954年に録音した「WALKIN’」は、ハードバップ創生期の名盤だ。ここからマイルスは立て続けにジャズ史上に残る名盤を発表していく。まさに帝王マイルスの黄金時代が始まったと言うことができるだろう。

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2014年4月15日 (火)

西郷隆盛終焉の地

 西郷隆盛終焉の地は鹿児島市の城山にある。城山洞窟を出てわずか300m、2発の銃弾を受けた西郷は、別府晋介にこう言ったそうだ。
 「晋どん、もうここらでよか」
 東を向き、皇居を伏し拝む西郷に、別府晋介の介錯の太刀が振り下ろされたそうだ。時は1877年9月24日、ここに南洲翁49年の波乱の人生が幕を閉じた。

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ファインマンさん最後の冒険

 リチャード・ファインマンは1988年に死去したが、その後もファインマンの伝記は続々と刊行された。「ファインマンさん最後の冒険」は、晩年のファインマンが「チューバ」という国に出かけようとする話が紹介されている。「チューバ」は当時ソビエト連邦の自治共和国で、現在はロシア連邦の共和国だ。ファインマンは子どもの頃に切手収集をしていて、「タンヌ・チューバ」発行の切手を持っていたそうだ。それが今はどうなってるのかという話から始まって、みなで地図を引っ張り出して探したら、首都の名前は「KYZYL」だということがわかり、こんな変わった地名なのだから絶対おもしろいところに違いないと、何とかして行こうとあれこれ計画を練り始める。そしてとうとう、ソビエト科学アカデミーからの招待状が来るのだが、それはファインマンの死後となってしまった。

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MILES DAVIS Vol.1・Vol.2

 マイルス・デイヴィスは1952〜54年、ブルーノートで「MILES DAVIS Vol.1・Vol.2」を録音したが、当時のマイルスは麻薬中毒だったそうだ。この時期ジャズと麻薬は切っても切れない関係という感じで、そのため才能に恵まれながら短命に終わったジャズマンも多かった。しかし、この後マイルスは立ち直り、半世紀近くにわたって音楽活動を行う。

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2014年4月14日 (月)

光と物質のふしぎな理論

 リチャード・ファインマンは量子電磁力学(QED)の発展に大きく貢献したことでノーベル物理学賞を受賞した。ファインマンの「光と物質のふしぎな理論」は、1983年のカリフォルニア大学での講演が元になっているが、物理学科の学生向けではなく、一般向けにわかりやすくQEDを解説した本だ。光と物質、もっと正確に言えば光子と電子の相互作用というのは非常に不思議なふるまいを見せるが、ファインマンや朝永振一郎が打ち立てた理論により、極めて高い精度で計算することが可能となった。ファインマンが考案したファインマン・ダイアグラムは、複雑な計算を視覚的に行うことができるようにしたものとして有名だが、本書でもたくさん登場する。

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DIG

 マイルス・デイヴィスが1951年に録音した「DIG」は、ビバップと入れ替わるように登場したハードバップと呼ばれる新しいスタイルの元祖と言われている。ジャズの名盤と呼ばれているものは、ハードバップ時代のアルバムが多い。マイルスもこの後続々と後世に残る名盤を発表していく。

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2014年4月13日 (日)

桜島

 桜島がうっすら見えた。

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鹿児島は今日も雨だった

 鹿児島は今日も雨だった。

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2014年4月12日 (土)

黒豚の桜島溶岩焼き

 鹿児島で黒豚の桜島溶岩焼きを食べた。

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2014年4月11日 (金)

物理法則はいかにして発見されたか

 リチャード・ファインマンの「物理学はいかにして発見されたか」は、1964年のコーネル大学での講演と、1965年のノーベル賞受賞講演の2つからなっている。コーネル大学の講演では、重力の法則や量子力学がどのように発見されたかを語っているが、講演の締めくくりには、新しい法則を探りあてるにはどのようなアプローチをするのがいいのかという話もしている。ファインマンは、新しい法則を発見し続ける時代はいつかは終わるだろうと述べ、自然法則発見の時代に生まれ合わせた幸運を心から喜んでいる。

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THE MILES DAVIS TADD DAMERON QUINTET IN PARIS FESTIVAL INTERNATIONAL DE JAZZ

 「BIRTH OF COOL」でクールジャズという新しいスタイルを生み出したマイルス・デイヴィスだが、同時期にビバップによる演奏も続けている。1949年録音の「THE MILES DAVIS TADD DAMERON QUINTET IN PARIS FESTIVAL INTERNATIONAL DE JAZZ」は、ピアニストのタッド・ダメロンらと組み、パリの国際ジャズフェスティヴァルで演奏した際のラジオ録音だ。

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2014年4月10日 (木)

困ります、ファインマンさん

 アメリカの物理学者リチャード・ファインマンは、20世紀物理学会のスーパースターだ。とにかくユーモアあふれる人物で、奇想天外な行動も数多くあったが、物理学に対する姿勢は誰よりも真摯だった。そのファインマンの自伝「ご冗談でしょう、ファインマンさん」はベストセラーとなったが、続編として書かれたのが「困ります、ファインマンさん」だ。1986年、スペースシャトル・チャレンジャーが打ち上げ直後に空中分解し、乗組員全員が死亡するという事故があった。ぼくも生中継で見ていたが、衝撃的な事故だった。事故原因を調査するため、大統領令による「ロジャース委員会」が組織されたが、本書では委員となったファインマンの目から見たロジャース委員会のてんまつが語られていて、非常に興味深い。

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BIRTH OF THE COOL

 ジャズの帝王マイルス・デイヴィス(トランペット)は、1926年、イリノイ州に生まれ、1991年、満65歳で死去した。ジャズを聴いてみようかと思ってジャズ入門本を開くと、真っ先に登場するのがマイルスだ。一口に「ジャズ」と言っても、時代とともに大きくスタイルが変わってきた。マイルスは半世紀という長期間にわたって活動しただけでなく、常に先進的な試みでジャズ界をリードしてきた。1949〜50年録音の「BIRTH OF THE COOL」は、当時全盛だったビバップへの反動から生まれたクールジャズの元祖と言われている。

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2014年4月 9日 (水)

パブロフの錦鯉?

 毎朝通勤途中に錦鯉のいる噴水を通る。冬の間、錦鯉たちは死んだように沈んでいるが、気温が上がってくると活発に動くようになる。人間が近寄ると、口をパクパクさせて寄ってくる。これはもしや、「パブロフの錦鯉」かっ?

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スティーヴン・ホーキングの宇宙

 科学雑誌ニュートンのムック版として刊行された「スティーヴン・ホーキングの宇宙」は、ニュートンの本らしくグラフィック満載だ。著者のデビッド・フィルキンはオックスフォード大学でホーキングとボートクルーを組んだ人物だそうだが、BBCの科学番組「スティーヴン・ホーキングの宇宙」のプロデューサーを務めた。

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WEATHER REPORT

 マイルス・デイヴィスのバンドにも参加したウェイン・ショーターとジョー・ザヴィヌルが結成したウェザー・リポートは1971年、アルバム「WEATHER REPORT」でデビューした。当時のジャズ界は、マイルス・デイヴィスを筆頭にエレクトリックサウンドへの過渡期にあり、この後フュージョン全盛時代へと突入していく。

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2014年4月 8日 (火)

ホーキング、自らを語る

 スティーヴン・ホーキングは筋萎縮性側索硬化症(ALS)という難病にかかっているため、「車いすの物理学者」などとも呼ばれている。そうしたことから、これまでのホーキング本でもしばしば半生が語られているが、つい最近、ホーキング本人による自伝「ホーキング、自らを語る」が刊行された。ホーキングが21歳でALSが発症したときは、当然悲観的な気持ちになったが、その頃から学問の真のおもしろさにめざめたという。プライベートでもいろいろあってゴシップ記事にもなったが、今では、これまでを振り返って静かな満足を覚えているということだ。

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THE KÖLN CONCERT

 キース・ジャレットはマイルス・デイヴィスのバンドにも参加したミュージシャンだ。ピアノにキーボード、オルガンなどいくつもの楽器を演奏するだけでなく、クラシックも演奏するなど、幅広い活動をしている。「THE KÖLN CONCERT」は、1975年にドイツのケルンで行われた完全即興ソロコンサートのライブ録音だ。来日回数も数多く、ぼくも何年か前に渋谷に聴きに行ったことがある。ゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットとのトリオ「キース・ジャレット・トリオ」では、ジャズスタンダードを演奏していて、おなじみのナンバーを聴くことができる。

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2014年4月 7日 (月)

ホーキング、宇宙と人間を語る

 スティーヴン・ホーキングの「ホーキング、宇宙と人間を語る(原題グランドデザイン)」のカバー写真には、アメリカのゼログラビティ社の飛行機「Gフォースワン」で無重力フライトを体験したときの写真が使われている。Gフォースワンは、約1万mから一気に降下する中で無重力状態を作り出すのだ。筋萎縮性側索硬化症(ALS)で長年車いす生活のホーキングにとっては、エキサイティングな体験だったろう。ホーキングは本書で、なぜ宇宙が存在するのか、なぜ私たちが存在するのかという究極の問題に答えようと試みている。

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return to forever

 チック・コリアはマイルス・デイヴィスのバンドにも参加したミュージシャンだ。もともとピアニストだが、キーボードも演奏する。当時のマイルスはエレクトリック楽器を積極的に導入し、「電化マイルス」などと呼ばれたようだが、コリアはエレクトリック・ピアノを演奏していた。1972年に録音したリーダーアルバム「return to forever」は、コリアの代表作であると同時に、フュージョン創生期の記念碑的アルバムだ。

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2014年4月 6日 (日)

ホーキング 宇宙の始まりと終わり

 スティーヴン・ホーキングの「ホーキング 宇宙の始まりと終わり」は、ケンブリッジ大学での宇宙論の講義をまとめたものだ。ホーキングは、最後の講義で「万物の理論(TOE:Theory of Everything)」について述べている。万物の理論は究極の理論、超大統一理論などとも呼ばれ、アインシュタインも晩年の大半を費やして万物の理論を追究した。ホーキングは、「今世紀末までに統一理論が完成する可能性は大いにある」と述べているが、当然それはわれわれ人類が自滅しなければの話だ。

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LAST DATE

 エリック・ドルフィーは、サックス、フルート、バスクラリネットの3つの楽器を演奏し、ジョン・コルトレーンのバンドにも参加した。1964年にオランダで録音した「LAST DATE」は、タイトルどおりドルフィーの人生最後の日々に演奏されたものだ。ドルフィーはまだ36歳だったが、オランダでライブ演奏を行った後、ベルリン滞在中に急死する。アルバムの最後に、ドルフィーの肉声が残されている。「When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again.」

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2014年4月 5日 (土)

ホーキング、宇宙のすべてを語る

 スティーヴン・ホーキングの「ホーキング、宇宙を語る」が刊行されてから15年が経過したため、最新の成果も取り入れた上でもっと一般向けにわかりやすく書かれたのが「ホーキング、宇宙のすべてを語る」だ。この間、宇宙論は、観測面で劇的な成果があり、大いに活気づいた。ビッグバンの残り火とも言える宇宙背景放射に、わずかなゆらぎが発見されたのだ。こうした成果から、宇宙に存在する通常の物質は全エネルギーの5%に過ぎず、ダークマターと呼ばれる謎の物質が27%、ダークエネルギーと呼ばれる謎のエネルギーが68%を占めている、という最新の宇宙論が導き出された。

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THE INDIVIDUALISM OF GIL EVANS

 ギル・エヴァンスは、ピアニストというよりも、アレンジャーとして多くのジャズマンのアルバム制作に関わったことで有名だ。特に関係が深かったのがマイルス・デイヴィスで、クールジャズの元祖と言われる「BIRTH OF THE COOL」はエヴァンスとマイルスの合作だ。「THE INDIVIDUALISM OF GIL EVANS」は1964年録音のエヴァンスのリーダーアルバムで、独特の世界観が広がる感じだ。

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2014年4月 4日 (金)

ホーキング、未来を語る

 スティーヴン・ホーキングの「ホーキング、未来を語る」の原題「胡桃の殻の中の宇宙」は、ハムレットの言葉から取られたそうだ。本書では、相対性理論や量子力学がどのように打ち立てられたかという話から始まって、超弦理論(超ひも理論)やM理論、ブレーン宇宙やホログラフィ理論など現代物理学の最前線の話が述べられている。タイムトラベルをめぐるキップ・ソーンとの論争も紹介されていて、ユーモアたっぷりだ。グラフィックが多いので、非常に読みやすい。

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NIGHTS OF BALLADS & BLUES

 マッコイ・タイナーは、ジョン・コルトレーンのアルバムに何度も参加したピアニストだ。その後自らのバンドを結成し、ときどき来日して演奏している。「NIGHTS OF BALLADS & BLUES」はタイナーが1963年に録音したリーダーアルバムで、タイトルどおりバラード中心の選曲となっている。

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2014年4月 3日 (木)

ホーキングとペンローズが語る時空の本質

 スティーヴン・ホーキングはロジャー・ペンローズとともに特異点定理を証明したが、もともとペンローズはホーキングの博士論文の審査員だったそうだ。「ホーキングとペンローズが語る時空の本質」は、師弟とも呼べるホーキングとペンローズの討論が元になっている。20世紀の科学の扉を開けた2大理論、相対性理論と量子力学を統合する試みは、今なお成功していない。本書では、物理学会の2人の巨人が、相対性理論と量子力学を統合する「量子重力論」について議論を戦わせている。

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midnight blue

 ケニー・バレルは、ディジー・ガレスピーのバンドからスタートして、21世紀に入ってもリーダーアルバムを発表するなど、半世紀にわたって活動しているギター奏者だ。1963年に録音した「midnight blue」は、バレルの代表作で、ブルース色たっぷりのジャズを聴くことができる。

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2014年4月 2日 (水)

創造の種

 スティーヴン・ホーキングらの講演集「創造の種」では、ビッグバンやインフレーション理論がどのように始まったかという話が展開されている。宇宙論は2世紀後半にめざましい発展を遂げたが、科学的な検証が仮説に追いつかず、怪しいんじゃないかと言われた時期もあった。そのような暗雲を取り払ったのが1992年の宇宙背景放射探査衛星COBEによるマイクロ波背景放射のゆらぎ、つまり「宇宙の種」の発見だった。そしてとうとう、つい最近だが、インフレーション理論を裏付ける重要な発見もなされた。

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it might as well be spring

 サックス奏者としてだけでなく、ブルーノートでディレクターのような仕事もしていたアイク・ケベックは、ビッグバンドジャズ時代から演奏していたジャズマンだ。1961年に録音した「it might as well be spring」は晩年のアルバムで、ジャズではちょっとめずらしいオルガンも参加している。このオルガンがまたなかかいい味を出している。

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2014年4月 1日 (火)

宇宙における生命

 スティーヴン・ホーキングの「宇宙における生命」も、日本での講演などをまとめた本だ。本のタイトルとなった「宇宙における生命」では、知的生命体がどのように発展するかという問題を論じているが、ホーキングは意外にも、人類より進歩した文明との出会いには慎重でなければならないと述べている。コロンブスに会ったアメリカ原住民にいささか似たものになるかもしれないというのだ。そうならないように願いたい。

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TRUE BLUE

 サックス奏者のティナ・ブルックスは、麻薬中毒になったりして早死にしたので、活動期間は長くない。1960年に録音した「TRUE BLUE」は、唯一のブルックスの正規のリーダーアルバムだそうだ。「TRUE BLUE」には、トランペット奏者のフレディ・ハバードが参加しているが、ハバードの代表作「OPEN SESAME」には逆にブルックスが参加している。

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